Lv1 空を駆ける船
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キーリカの森を進んでいくと、寺院の入り口にバリケードが築いてあった。その前で、先に森へ入った青年同盟員と、新エボン党員が何やら揉めている。
新エボン員の前には、銃を持った僧兵までいる有り様だ。
「さあ、スフィアを出せ!寺院がスピラの秘密を独占する時代は、もう終わったんだ!」
「スフィア?スピラの秘密?なんのことやら」
「とぼけるな!じゃあ、この警戒はなんだ!」
「そうだそうだ!」
「貴様らが、俺たちの家族を傷つけるのを防ぐためだ」
「なんだと!」
「大人しく引き返すんだな」
僧兵は銃を構えるが、青年同盟は僧兵1人に対し、5、6人で襲い掛かり強行突破する。
確かに、以前と変わらない新エボン党のやり方も快くないがーーー騒ぎを大きくしている青年同盟も、結局は似たり寄ったりだ。
「ムチャするなぁ~」
「急がないと、先を越されるかもよ」
キーリカ寺院の前では、ドナたちが僧に詰め寄っている。
「だから、何度も言っているようにーー」
「おだまり。いいからさっさとスフィアを出しなさいよ!」
「そんなことを言われてもーー」
「スフィアを見つけたぞーー!!」
強引に寺院へ入った同盟員が、彼らが隠していたスフィアを奪って来た。
「ですってよ」
勝ち誇ってドナは笑う。しかし、ふいに近付いて来る地響きに怪訝な顔をする。
「何の音?」
現れたのは、寺院を護衛する
「ふん!こんな時のために、用意しておいたのさ。これで終わりだ!!」
両腕を振り回し、襲いかかる。同盟員は、悲鳴を上げて逃げ惑う。
「ユウナ、あれは制御が難しい。そのうち無差別に攻撃し始めるわ。このままじゃ危ない」
「はい。リュック、パイン!!」
「やっちゃうよ!」
「どう攻める?」
「パイン、あれは石で出来てるから、剣は歯が立たないわ。でも、動きは鈍いから、リュックとアイツを撹乱して。ユウナ、サンダーで動力を壊すわよ」
リュックとパインがこれ見よがしに機士の前に立つ。すぐに2人に反応し、太い腕を振り子のようにして攻撃してくる。
それを巧みに避けていると、ユウナとパインが放ったサンダガが、機士に落ちる。
機士は音を立てて崩れ落ちると、石の継ぎ目から煙を吐き、完全に停止した。
「どんなもんだ!」
「こんなもんよ!」
「ーーー」
機士を倒し、はしゃいでいると
「あんた、何してんのよ」
突然割って入ってきたユウナたちに、ドナは怪訝な顔をする。
「ユウナんーー」
リュックに肘で脇腹をつつかれ、「あれ、やろうよ」と、小声で催促される。
「スフィアハンター・・カモメ団・・・」
「はあ?」
消え入りそうな声で言うと、ドナには余計不信がられる。
周りの両同盟党員も、怪訝な顔をしていた。
もうーーっと、ユウナは腹をくくる。
「カモメ団、参上!すんごいスフィアは、いただきます!」
3人で決めポーズをとり、名乗りをあげると、上空にセルシウスが姿を見せた。それに気をとられている青年同盟員の手から、スフィアを奪う。
「悪いね」
港へ走るさなか、リュックが
「ねぇ、アヤも入ってよ~」
懇願するが、アヤは目を合わせず
「・・・考えとく」
と、早口に答えた。
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