Lv1 空を駆ける船
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飛空挺のブリッジに戻ると、アニキが抱きつかんばかりに走り寄って来る。
「ユウナ~さみしかっぞ~」
「アハハ、ごめんなさ~い」
リュックが、シッシッと犬をはらうようにアニキの奇行からユウナを守る。
「で、スフィアの情報は?」
「さっぱりだ。どうする?グアドサラムに行くか?」
首をひねり、ダチはアヤに問いかける。
「う~ん・・グアドサラムにも、あんまり情報が入ってこないのよね。また、しらみ潰しに調べるしかないわね」
「ハァ~またあの、ジミ~な作業するのか・・・」
リュックはうんざりした顔で項垂れる。
「ジミ~な作業?」
「そっか、ユウナんはまだやってないんだ」
ルカに近いミヘン街道へとセルシウスはユウナたちを下ろした。
「はい、ユウナ」
小型のスフィア波検索装置を手渡すと、ユウナはアヤを見る。
「どうしたらいいんですか?アヤさん」
「スイッチをいれたまま、歩くの」
「街道じゃなくて、道から外れた所ね。草がボーボーにはえてるところだよ。ホバーが通れる道は、散々探したからね」
時折街道を走るホバーを横目に、スフィアの探索を続けた。太陽はジリジリと照りつけ、流れてくる汗を拭う。
「はぁ~ないねぇ」
リュックのため息に時計を見ると、もう昼を廻っている。
「ちょっと休もうか。旅行公司にでも行く?」
「さんせ~い」
アヤの提案に、すぐに手が上がった。
旅行公司に部屋をとると、さっそく食事を頼む。
食事がすみ、ソファーやベッドで休んでいる時、アヤが思い出したように口を開く。
「そういえば、この先に青年同盟の本部があるのよね」
「アヤさん、行ったことあるんですか?」
「何度かね」
「青年同盟っていえば・・・何て言ったっけ、ユウナんに会いに来たヤツ」
「ヤイバルさん?」
「そうそう、そのヤイバル。アイツ、ユウナんのためにスフィアを探すって言ってたじゃん」
「そういえば、そんなこと言ってたね」
「それで?」
「行ってみようよ。スフィア見つけたかもよ」
ベッドでゴロゴロしていたリュックは、弾みをつけ勢い良く起き上がった。
旅行公司から青年同盟の本部があるキノコ岩の入口まで、ホバーで移動する。
交通手段の発達で、街道を歩く人はほとんどいなくなった。
流れていく風が、4人の髪をなびかせる。
「便利になったね~」
「うん。歩いて旅してたのが、嘘みたいだね」
シンと戦う討伐隊や、シンから逃げる人々が通ったミヘン街道ーーー
私も、ザナルカンドを目指して、この道を歩いた。
キミと一緒に、笑いながら歩いたよね
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