Lv7 キミに似たキミ
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「アーロンさん・・」
「アーロン、私を叱りにきたんだ」
「え?」
「シューインとレンが一緒に消えていくのを見て、羨ましいと思ってしまったの。私も、アーロンと一緒にそうなれてたらって・・・」
アヤは懐かしそうに、アーロンを見つめている。ユウナは黙って隣に立った。
ふたりを見下ろし、静かに、穏やかに佇むアーロン。
「私ね、2年前アーロンと過ごした最後の夜、アーロンの腕の中で言ったの」
『傍にいて・・お願いだから』
「アーロンさんは・・なんて・・」
「すまないーーって・・・・たとえ死人でも、傍にいて欲しかった。傍にいたかった」
アヤは淋しく笑う。
「ユウナのナギ節が訪れた後、アーロンの映っているスフィアを報酬に、洞窟の封印を解くスフィアを探して、アニキたちとスピラを飛び回って。でもーーもし、私の方が死人だったら・・・生者の隣にいるのは辛いーーううん、切ないーーかな」
ユウナはアヤを見る。
「切ないーーですか」
「・・一緒に生きて、一緒に年老いていきたい。お互いに増えた皺さえも、愛おしく感じるくらいに」
「アヤさん、アーロンさんは、叱りに来たんじゃないと思います。アーロンさんも、アヤさんと同じ気持ちだって伝えに来たんでと思います」
「うん・・・そうだね・・きっと」
ふたりの声が届いたのか、アーロンは揺らぎだす。
消えていくアーロンを見送りながら、ユウナは心の中で呟く。
私も、キミと一緒に生きられたらーーー
ユウナはアヤを促し歩き出す。
リュックたちは疾うに異界を出たらしく、姿は見えない。
そのまま歩いていると
ピイイイイイィィーー
2人の耳に、指笛が届いた。
「誰?」
困惑していると、空間が揺らぎ、ベベル寺院の祈り子が現れた。
「ありがとう、解放してくれて」
「どういたしまして」
「ねぇ、聞こえたんだね。指笛ーー」
頷くユウナ。
「彼に・・逢いたい?」
「彼?」
「そう、彼。一緒に歩きたい?」
「うん」
「約束は出来ないんだ。でも・・やってみる」
一方的に云うと、祈り子は異界に溶けるように消えた。
「どう・・するんでしょうか」
「何か、考えがあるんじゃないかな。信じてみようよ」
「はい」
ふたりは振り返ることなく異界から出た。
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