Lv7 キミに似たキミ
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
バラライーーいや、シューインはヴェグナガンを棄て、こちらに歩いてくる。
自分で手を下すつもりだろうか。にしては、投げやりな感じだ。
歩くバラライの周りに幻光虫が漂う。
彼の憎しみにまとわつき、彼を形作る幻光虫。
不意に、バラライの姿をシューインが覆う。
そんなシューインの目に写るユウナにも、レンの姿が重なる。
「シューイン・・」
「レン・・?」
揺らぐレンの姿に、一歩、また一歩と近付く。
ユウナには、手に取るようにレンの心がわかった。
シューインーー
アナタが知らなくてはいけないーー
アナタに知らせなくてはいけないーー
自然に唇が紡ぐ。
「アナタに伝えたいの。千年、届かなかった言葉。『ありがとう、最後まで一緒に歩けて、嬉しかった』」
「君を、救えなくてーー」
「いいんだよ。もうひとりで悲しまないで、眠って・・」
レンはーーわかってくれていた。
千年という永い時ーー俺たちは同じ想いだった。
喜びに、声が震える。
「消えていいんだな、ふたりでーー」
レンの姿が揺らぎ、ユウナだけになった。
「違う」
「待って!」
「お前はレンじゃない」
怒りに、シューインの声が震える。
「なんでわかってくれないのさ」
「だめだ、心を閉ざしている」
「もうやめて、シューイン」
「お前に何がわかるってんだ!」
怒りの権化となったシューインに、ユウナの身体からレンの想いが具現化した。
近づいて来るその姿さえも振り払おうと、両腕を振り回す。レンは両手でシューインの腕を掴み、自らの胸に引き寄せた。
「レン・・」
流れ込んでくる彼女の想いに、怒りが凪いだ。
「レン・・」
「やっとだね・・」
「あぁーー千年もかかって、やっとこれだけーー」
「これだけでいい」
レンは、シューインの掌を自分の頬に当てた。
「もう充分だよ。君の気持ちだけで、胸がいっぱい。だからーーもうやめよう。帰ろうよ」
「いいのか?」
「何もかも千年前じゃない。振り返っても、遠すぎるから。眠ろう、シューイン。ずっと一緒に」
シューインを優しく抱き締めると、彼もレンを抱き締めた。
「新しい歌、聴かせてあげる」
そう云うと、シューインはレンの腕の中で頷いた。
レンは嬉しそうに笑むと、ユウナたちを見る。
「ありがとう」
ユウナが頷くと、ふたりは抱き合ったまま幻光虫となって異界の空へ散っていった。
舞い上がる幻光虫を、とても美しいと、アヤは想った。
.
