Lv1 空を駆ける船
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メインスクリーンに映し出された遺跡に、リュックは悲鳴に近い声を上げる。
「ねえ、岩が浮いてるよ!」
「あそこを登らなくちゃってこと?」
死者の都、ザナルカンドを護っていた霊峰ガガゼト。
祈り子様たちが消えてしまってから、山を覆っていた雲も流れ始めてーーー
隠されていた遺跡が見つかったんだって。
「上まで運んでやるって」
セルシウスは更に上昇し、遺跡に続く切り立った崖道の上で止まった。
「よーーっと」
乗降口から飛び降りると、3人無事に着地する。
「あ~これは・・アヤが来ないはずだわ」
足下を見たリュックが言うと、ユウナもつられて下を見るがーー
「ーーー」
「ユウナ!!」
立ちくらみを起こし、足を踏み外す。リュックとパインが慌てて腕を掴み引き上げようとするが、苦戦する。
「ダイジョウブかーー!?」
「ダイジョバ、ナイ!!」
通信機から聞こえるアニキの声に、この非常時にーーと、声を荒げる。
「ダイジョバナイは間違い!ダイジョウブではナイといえ!!」
「あーー無視無視!」
「リュッーーク!!返事は!?」
イライラとしたリュックの呟きに、更にイラついたアニキの声が被る。
「一度シメる?」
「いいねえ、それ!」
「返事!!」
「せえのーー!!」
アニキを無視し、やっとのことでユウナを引き上げた。
「ふぅ~」
「ありがとう、ちょっと危なかったよね」
ユウナは暢気に礼を言った。
「ちょっと!?」
「返事ーー!!!」
「はーい、もう大丈夫」
アニキとユウナのやり取りに、リュックとパインは肩を落とした。
気を取り直して、遺跡の入口を探す。だが、あちらこちらが崩壊していて、なかなか見つからない。
「行き止まりか・・」
「まいったねぇ・・・」
「上へ行くのが無理なら、下へ降りてみる?」
「そうだな、試してみよう」
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