Lv6 封印の洞窟
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セルシウスに戻ると、心配し過ぎたあまりユウナにつきまとうアニキを振り切り、居住区に移動する。
「取りあえず、眠れなくてもいいから横になって身体を休ませて。2時間たったら起こしに来るわ」
ユウナとパインが部屋へ入る。リュックも入ろうとした時
「リュックーー」
ピクリと肩が上がる。
「アーロンが、居たんでしょ」
アーロンは僧兵時代、反エボンの粛清の任についていた。
その任務に出立する朝は、口数少なく暗い顔をしていたが、戻った時は更に暗かった。
彼なりに、納得しきれなかったのだろう。
リュックやシドのことを、アーロンはどう思っていたのだろう。
「やだなぁ、何言ってーー」
「恨んで、いいのよ」
「イヤだよ、そんなの。変なこと云わないでよ。怒るよ、アヤ」
俯いたまま、リュックは部屋へ入っていった。
軽いため息をつきアヤも部屋に入ろうとした時、ダチが慌てた様子で居住区に来る。
「アヤ!」
「どうしたの?ダチ」
「ベベル寺院のシェリンダからSOSだ。どうする?」
「私が聞くわ。ユウナたちは休ませて」
「独りで行くのか?」
「そうね、たまにはダチと行こうかな」
「お、良いねぇ。二人っきりってか」
連れ立ってブリッジに戻ると、シンラがベベルの寺院に置いた通信スフィアに、シェリンダが映っている。
「アヤさま!アヤさま、大変なんです!」
「シェリンダ、落ち着いて」
「あ、はい。実はこの子たちが、寺院の奥で変なものを見つけましてーー」
スフィアに映ったアヤに、子供たちは歓声をあげる。
「あ〜アヤさまだ!」
「アヤさま〜ぼくたち、すごいもの見つけたんだよ〜」
「パッセ君とこども団?何を見つけたの?」
「それが、説明するのが難しくて・・アヤさま、ベベルに来ていただけないでしょうか」
アヤは暫し逡巡する。
「わかった、今から行くわ」
「ありがとうございます!お待ちしてます」
通信が終わると、ダチは心配そうにアヤの顔を覗き込む。
「独りで大丈夫か?」
「ダチ、ついて来てくれない?」
「お、良いねぇ。二人っきりってか」
「なんだとぉおお、許さん!」
一緒にスフィアを見ていたアニキが声を荒げる。アヤは微笑しながら
「アニキには、もしもの時にユウナたちを起こして欲しかったんだけど・・じゃあ、マスターにでもーー」
「ユウナを起こす〜?この俺に、まっかせなさ〜〜〜い!!!」
ベベルに到着するとアニキに後を頼み、アヤとダチはグレートブリッジに降り立った。
『じゃあ、2時間経ったら迎えに来るぜ〜』
待機するためにセルシウスが上昇すると、2人は歩き出す。
「アヤ、料金の交渉はまかせとけ」
「こども団からお金を取るの?」
「まさか。寺院に請求するさ。こういうことはちゃんとしないとな。アヤは、ここの奴等と付き合いが長いから云いにくいだろ」
「ありがと、ダチ」
「お、もしかしてホレた?」
「それはない」
「あ、そ」
即答され、ガックリと肩を落とした。
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