Lv6 封印の洞窟
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「ーー!!」
しばらくして、リュックとパインが正気に戻った。
「ゴメンーーユウナ、アヤ」
武器を向けあった気まずさはあったが、互いに無事だった安堵が大きかった。
「シューインって、ただの死人じゃない?」
「だろうな。千年前、ああいう死に方をして、その時の想いが幻光虫と結び付いたーー幻」
「夢・・悪夢みたいなものだよ」
「でも、ひとりでに動き出したんでしょ?よっぽど悔しかったんだろうね」
「触れた者の心を壊すほどの絶望ーーそいつがアカギを潰したんだ。あの時、私たちと同じことが起こったんだ。ここで、シューインの絶望に触れて、おかしくなって、みんな死んだ。殺しあったんだ」
「でも、こいつらは生き延びた。フッーーハッハッハッ!だから使ってやったんだ」
4人は一斉に振り返った。
そこには、見下した笑みのシューインが立っていた。
「貴様!『使った』だと!!」
物扱いする云い方に、パインが剣を抜き斬りかかる。
が、剣がシューインを切り裂く前に、幻光になって散っていった。
「チッーー」
忌々しげに剣を収める。
「とにかくさ、外に出ない?こんなとこ、居たくないよ」
リュックが自分の肩を抱きしめて、怯えた目で辺りを見渡した。
「そうだね」
入口まで辿り着くと、リュックはへたり込んだ。
「はぁ〜〜〜」
「シューインだったんだーー2年前、ヌージたちはここで幻を見て、ヴェグナガンの存在を知った。あの時は、それがヴェグナガンだってわからなかったけどーー脱出してから話したんだ。その正体を、突き止めようって。だけど・・ヌージがみんなを撃って、裏切られたと思ってた」
「 みんな、青年同盟本部に奪ったスフィアを返しに行った時のこと、覚えてる?」
「あ、はい」
パインとリュックも頷く。
「ヌージはこう云ったわ」
『あの大いなる存在は、ヴェグナガンと呼ばれている。圧倒的な破壊をもたらす。決して、触れてはならない力だ』
「不思議だったのよ。あんな荒い映像で、どうしてあれがヴェグナガンだってわかったのか。知るはずもないヴェグナガンの知識があったのか。アーロンやキノックでさえ、呼称しかわからなかったのに。ヌージは、シューインの思念を意識下に秘めたまま生きていたのね」
「青年同盟ーーヌージさんがあの洞窟を封鎖したのは、どっちなんだろう」
ユウナの呟きに、リュックが反応する。
「どっちって?」
「ヴェグナガンを壊すためか、それとも・・」
「ヴェグナガンで、スピラを壊すため?」
「どっちにしろ、ヌージがシューインに完全に支配されていたら、もうスピラは壊されていたでしょうね。ヌージの精神はシューイン並みに強かったのが、彼の誤算だったのかもね。とにかく、いちど飛空挺に戻って休みましょう。万全の状態で臨まないと、ヴェグナガンは倒せない」
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