Lv5 アカギスフィア
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「異界へ入る前に、見て欲しいものがあるの。私の部屋へ来てくれる?」
「あ、はい」
部屋に入ると、アヤはテーブルに8個のスフィアを並べた。
それを囲んで、ユウナたちは立った。
「スフィアは、ベベル寺院に売ったんじゃなかったの?」
「大部分は売ったわ。でもこのスフィアは売らないわ。封印を解くための『鍵』だから」
「『鍵』って、どこの?」
「キノコ岩街道の洞窟ーーだろ」
「あーーウノーさんとサノーさんがスフィアをはめていた、あれ?」
「あの封印は、特定のスフィアを嵌め込むことで解けるの。それがこの、通称アカギスフィア」
「アカギ?」
「3年前に失敗した、ジョゼ海岸の防衛作戦、覚えてる?」
「はい・・」
その戦いで、ワッカの弟であり、ルールーの恋人だったチャップは死んだ。
「失敗の理由は明白で、討伐隊の軍事知識不足だった。
当たり前よね、マキナを禁止してるんだから。
それで、寺院主導でマキナの扱いに馴れた精鋭部隊を編成して、その部隊を討伐隊に入れることで犠牲者を減らそうと提案したの、キノックが。
精鋭部隊の名はアカギ隊。そして集まった人たちを、アカギ候補生と呼んだ」
「キノック老師がーー」
「と云うのは建前で、本音は、マイカ総老師に気に入られてるシーモアに対抗するために、討伐隊を私物化したかったのよ」
「・・・」
部隊の結成理由のあまりの矮小さに、パインは俯いた。
「集まった候補兵は、1年間みっちりビーカネル砂漠で訓練させた。
戦闘兵が3人、記録係が1人の4人ひと組で行動していた。
このスフィアは、それを記録したもの。この記録を元に、選抜する予定だった」
「全部見たのか?」
「見たわーー見る?」
「もちろん」
「アタシも見たい」
「私も」
「時間軸順に再生するわ」
アヤは、スフィアのスイッチを入れた。
.
