Lv5 アカギスフィア
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『ユウナ、客だぞ。ブリッジに来てくれ』
挺内にダチの声が響いた。ブリッジへ急ぐ。
「ルブラン!?」
「戻ってきたのね」
待っていたのはルブランだった。驚きと同時に少しだけ懐かしさを感じ、ユウナとアヤは微笑む。
「あれからアチコチ探し回ってね。妙なスフィアを見つけたんだよ」
ルブランはユウナにスフィアを差し出す。
「見たの?」
「あぁ。ヌージのダンナと一緒に、何故かバラライのヤツまで映ってるんだ。でも、何年か前のスフィアらしくてねぇ。手掛かりにはなりそうにないよ。そっちはどうだい?ダンナの消息、掴めたかい?」
「異界の奥で会ったよ。ギップルさんも一緒だった」
「異界?なんでまた、そんなとこに?」
「バラライさんと、ヴェグナガンを追ってるんだと思う」
「なるほど、ヴェグナガンを操る黒幕は、バラライってわけだね」
「そうじゃなくて、えっと・・どこから話せばいいかーー」
ユウナがどう説明するか思案していると、背後からシンラが驚きの声をあげる。
「何だろう、これーー通信ぽいけど、弱すぎるし」
「どうしたの?」
シンラの廻りに集まると、彼は首を捻ってこちらを見る。
「穴に落としておいた通信スフィア。でも、全然繋がらないし」
「な〜にやってんだい、ちょっとおどき」
ルブランがシンラを押し退け、計器を適当に叩く。するとーー
「ほ〜ら繋がった」
「信じられないし」
心外だと呟くと、スフィアから声が聞こえてくる。
「すげぇマキナだぞ、これ。こんなのが広まったら、世の中も変わっちまうな。これ作ったヤツ、天才だ」
ギップルが誉めちぎると、シンラはマスクの下で満面の笑みを浮かべる。
「わかる人にはわかるし」
「その故障を修理した俺も、天才ってか?誰か見てるか〜?」
「ギップルさん!」
スフィアに向かって声をかけるギップルに、ユウナは返事をするが
「反応なしか」
「もういいだろう、行こう」
ヌージの姿が画面に映る。ルブランは画面にかじりつく。
「お前さん!?」
「焦るなって」
「怖じ気づいたか」
「普通そうだろ、ヴェグナガンだぞ。つうか、壊しに近づくと逃げちまうんだろ、あれ」
「あるいは暴走するかーーまぁ、策はあるさ」
「通じなかったら?」
「死んで詫びるか」
「死にたがりが死んだって、詫びにならねぇんだけど。そういや、ルブランは?」
「あいつはーー」
そこで、画像が乱れて通信が切れた。ルブランは身を捩って悔しがる。
「えっ?うんん!どーして切れるんだよ。最高に気になるところでーーこんなのってアリかい!」
「仕方ないし」
「何だよ、こんなポンコツ!こうなったら直接聞きに行くよ!お前たち、異界に突撃だ!」
「だーーッ!それだけはやめてください、お嬢!」
「俺らの手に負える相手じゃありませんよ」
ウノーとサノーは必死に止める。
「そんなものはね、愛の力でどうとでもなるんだよ。ほれ、スピラを救いに行くよ!」
「異界ってぇのは、死んだヤツが行く場所だよなぁ」
「異界送りにされたら、行けるのか?」
「お嬢の勢いに乗せられると、偉いことになるぞ」
「いいかい?愛の力は何でもあり!だよ」
ウノーとサノーを連れ、意気揚々と出ていこうとすると、アヤが声をかける。
「待って、ルブラン。そのスフィア、譲ってくれない?」
「これを?いいけどーー」
「ありがとう」
アヤにスフィアを手渡すと、飛空挺を降りていった。
「愛の力ねぇ」
「俺たちはどうする?」
「ヌージさんたちを手伝うよ。でも・・その前に、シューインと話したい。レンの想い、伝えたいんだ。きっとわかってくれる」
「話しに行くだけでも、大変そうだけど」
「寺院の穴から飛び込めばいいさ」
「こんどは4人でね」
リュックが言うと、みんなは頷いた。
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