Lv4 レンのキミにーー
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
レンとはーーおよそ1000年前に、たいそう人気を誇った歌姫ですな。
平和な時代であったなら、歌手として一生を終えることが出来たでしょうが。
時代と、そして彼女の能力がそれを許さなかったのですわ。
えぇ、レンは、歌手であると同時に、優れた召喚士でもあったのです。
忘れもしません、レンのコンサートの日。
あたしは、そのコンサートに行くところでした。
ベベルがザナルカンドに攻撃してきたのです。
戦争が始まると、召喚士たちは戦場に発つことになりました。
マキナを駆使して攻撃してくるベベルに対して、ザナルカンドは召喚獣で迎え撃ちました。
マキナ対召喚獣ーーーザナルカンドは劣勢でした。
ですから、召喚士たちが生きて帰れないのは明らか。
それでもレンは、ザナルカンドを守って戦う覚悟を決めていたようですがーー
どんな手を使ってもレンを死なせない。
そう、考えた人物がおったのです。
レンの恋人だった若者ですわ。
「シューイン?」
「さぁ・・名前までは、記憶に残っとらんのです。ともあれ、彼は敵の機械兵器を使って、レンを救おうとしました。しかし・・」
深い深いため息をつく。
「旨くいかなかったーー」
「えぇ・・痛ましいことですわ。先程の映像は、その時の光景なのかもしれませんな」
記憶の全てを告げると、メイチェンはセルシウスを降りていった。
「シューインは、レンの恋人だった」
「レンを守るために、敵から奪おうとしたのが」
「ヴェグナガンーーだね」
「大事な人を、死なせたくなかったんだね。あたしわかるな、その気持ち。2年前、そうだったからね。ユウナん助ける方法、必死に考えてた」
「嬉しかった。悲しいくらい伝わってきて・・それだけで充分だったよ」
「レンも、そうだったのかな。好きな人が、最後の瞬間まで自分を守ろうと足掻いてくれたんだ。悲しい結末だったとしても、笑って言えたかもしれない。ありがとうって」
「そうだね。繋がってる・・けど、こんなのってないよ」
「ユウナ・・」
「レンの想いーー彼女がいちばん伝えたかった人に、伝わってない」
「伝えたい想いほど、すれ違うんだ。わかってはいるけど、諦めたくないな」
「うん、そうだね」
アーロンーーねぇ、アーロン。
私は、あなたを守れていたかな。
ブラスカを守るあなたの、邪魔になってはいなかったよね。
そう、信じていいよね。
シューインとレンの悲恋の物語を聞いて、アヤは自分の物語を振り返った。
.
