Lv4 レンのキミにーー
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目覚めると、ベッドの上だった。すぐに、視界はべそをかいたリュックになる。
ユウナは微笑んだ。
「ユウナん・・」
「大丈夫、大丈夫だよ・・おさまってきたから」
ゆっくりと、上半身を起こす。反対側には、パインがいた。
「シンラ、何だって?」
「えっとね、あの映像は、スフィア波の影響じゃないかって。ユウナんが持っていたスフィアと、スフィアスクリーンが反応して、スフィアに焼きついていた意識がスクリーンに投影されたーーーとかなんとか」
「だから、どうしてそんな現象が?」
パインはため息混じりに腕を組む。
「『僕、まだ子供だし』だってさ」
「レンだよ。彼女の想いから生まれた歌だから。歌っているうちに、あふれて・・はじけた」
「映っていたのは、レンと・・シューインだよね」
「うんーー」
あの『夢』は、夢じゃなかったんだ。
スフィアで見た時よりも、ずっと精悍な顔立ちだった。
確かにキミに似ているけど、別人だ。
空の映像を、胸の奥で感じていた。
夢の時よりも もっと鮮明により深く。
あれは レンとシューインの記憶
封印された 歴史の真実
「あっとーーユウナん起きられる?ユウナんにお客さんなんだ。断ったんだけど、どうしても会いたいって」
食堂へ行くと、テーブルでお茶を啜っているメイチェンがいた。
「メイチェンさん」
メイチェンの前に、ユウナたちは座る。
湯呑みを置くと、目尻のシワをいっそう深くして笑う。
「素晴らしい歌でしたな、ユウナ様。観衆は皆、聞き惚れましたぞ」
「みんなの気持ちが、少しでもまとまればいいんですけど」
「まとまりますとも。つまらん争いにかまける愚かさや悲しさに、誰もが気づいたことでしょう。
開演前にいがみ合っていた連中も、手を取り合って、泣き出す始末です。
かくいうあたしも、袖を絞りましたわ。えぇ、レンが映し出された時に」
「レンを知ってるの?」
「はいな、語ってもーー」
「語ってください!!」
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