Lv4 レンのキミにーー
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音声を聞いたユウナたちは、ため息をつく。
「勝手だなぁ・・」
「だよねぇ」
「しかし、放ってはおけないユウナであった、と」
「それは・・まぁ」
「じゃ、なんとかしよっか」
「うん、やっちゃおう!」
「あたし、コーラス担当」
盛り上がる3人を見ながらダチが呟く。
「客同士で乱闘なんて、やめてほしいよな」
「始めてしまえば、なんとかなるさ」
「スクリーンにユウナが映ったら、お客はきっと、腰抜かすし」
そこへ、トーブリが慌てふためいて入って来る。
「大変、大変ですよ、皆さん!私はもう、どうすればいいかーー」
「落ち着いて、トーブリ」
「アヤさん、でも。起こりそうなんですよ、大騒ぎ。えぇ、お客さん同士で。ユウナさん、なんとかしてください」
「まっかせなさい!」
ユウナは胸を叩いた。
3人は円陣を組むと、掌を合わせる。
「ユ」
「リ」
「パ」
「「「レディ・ゴー!」」」
セルシウスの甲板にスポットライトが点き、マイクを片手にユウナが姿を見せると、揉めていた観客たちが一斉に注目した。
ユウナは、彼らに静かに語りかける。
「千年前ーーまだ、『シン』もいなかった頃。スピラがふたつに別れて争っていた時代がありました。それはスピラの、過去の過ち。その過ちから『シン』が生まれーー」
2年前の旅を想いーー少しだけ俯く。だが、すぐに顔を上げると
「でも私たちはーースピラは悲しい過去を振り捨ててきた。シンが消えて、たった2年で、スピラはとても明るくなった。私は、この光を消したくないんだ。ねぇ、みんなはーー?」
ユウナの問いかけに、観客たちは顔を見合わせる。
「たくさんの人がいて、ひとりひとり考えが違って、時には争うこともあって・・・それでも心は、ひとつになれるよ。私は信じてる。たとえ引き裂かれたとしても、私たちの想いは繋がる。これは・・そんな歌です」
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