Lv4 レンのキミにーー
夢小説設定
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「幻光河とザナルカンドも見てみる?村とかないけど」
「うん」
幻光河が映し出されると、チョコボを連れた見慣れた後ろ姿があった。
「エルマ・・だよね」
「なんだろ?」
「なんか、もめてるっぽいし。音声の感度を上げてみるし」
「ダメダメね~ムリっぽいね~」
シパーフ乗り場にいたハイペロ族が、大きな手を振って拒絶する。
エルマはぷりぷりとスフィアの方に歩いてくる。
「ハラ立つな~もぉ」
「何かあったの?」
「ユウナ様!」
ユウナに気付くと、半べそになり走ってくる。
「聞いてくださいよ、ユウナ様~!チョコボでひとっ走りしてコンサート会場に行けるか確認しに来たんですよ~そしたら、あいつったらチョコボはシパーフに乗せられないって」
「ダメなものはダメなのね~」
エルマの嘆きが聴こえたのか、手でもバツを作った。
「ねぇ、飛空挺で迎えに行こうか?」
送迎の申し出に、相変わらずだなぁと、にっこり笑う。
「ご心配には及ばないっす!こうなったら、泳いだって会場にたどり着きますから。『道がなければ、切り開けばいい』それが、あたしのモットーなんでーーじゃあ、ユウナ様。コンサート、楽しみにしてますね」
勢い良く立ち上がり、チョコボの元に走っていく。
「道がなければ、切り開けばいいーーか。いい言葉だな」
パインが感心する。
「2年前に、ルチルさんがチョコボ騎兵隊の隊長をしていた頃に言ってたの」
「うんーー励まされたよね」
その時、シンラが振り向いて会話に割って入る。
「ユウナ、ザナルカンドから通信入ってるし」
「ザナルカンドから?イサールさんかな」
繋ぐと、直ぐにイサールが映る。
「ユウナ君かい?」
「こんにちは」
「彼らに聞いたよ」
後ろにいるハイペロ族に一瞥をくれる。
「コンサートを開くそうだね。歌の力でスピラをひとつにーーそんなところかな」
「そう出来たらーーて、思ってますけど・・」
「君にならきっと出来る。いや、君にしか出来ないことだと思う。がんばって、ユウナ君」
「ありがとうございます」
「それにしても、こうやって機械で話すのは、どうも落ち着かないね。シドさんのおかげでだいぶ慣れたけど、まだ少し抵抗があるんだ。マローダにも、よく笑われたよ。時代遅れだって」
イサールは自嘲する。
「ベベルにいたマローダさんとも、これで話したんですよ」
「ベベル・・・?あの街、今はどんな様子かなーーー」
もう、随分と戻っていないーーー
懐かしむイサールと裏腹に、ユウナは顔を曇らせる。
「うまくいってないみたいです。バラライさんに代わるまとめ役が居なくって・・」
「となると、エボンの僧官たちは、大召喚士ユウナ様を担ぎ出そうとするだろうね」
「そんなこと言われてもって、感じっす」
「しかし、そんなことになっているとは・・・教えてくれてありがとう」
通信が終わると、喧騒もなく静かに佇むザナルカンド遺跡を眺めながる。
ユウナ君は、ナギ節が訪れた後も、スピラを守ろうとしている。
僕がまもるもの それはーーー
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