Lv4 レンのキミにーー
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「キーリカはどうかな?」
「映してみるし」
映ったのは、ドナの家の中だ。
「そうだ、ドナんちにあったんだ、スフィア」
ドナは部屋の真ん中で、何か独り言を言っている。
「あんたがいないと、家が広すぎて落ち着けないの。毎朝目が覚めても、あんたの顔を見ないと、一日が始まった気がしなくてーーだから一緒に帰りましょ、バルテロ」
しおらしく言った後、恥ずかしさのあまり顔を振る。
「こんなの私じゃないわね」
早口で呟くと、今度は腰に手を当てて胸を張る。
「あんた、自分が誰のガードなのか、忘れたわけじゃないでしょうね。
いつまでも私を放って置くなんて、ガード失格もいいところだわ。まぁ、私もあんたの好きにさせ過ぎたわね。
監督不行き届きところかしら。ふたりして反省しないとね。行きましょ、バルテローー」
よし、これねーーと、胸の前で握り拳を作った。
「今のはドナらしくていいんじゃない?」
「え~最初の方がいいよ」
「可愛いところもあるんだな」
「見なかったことにしとく~よ」
口々に感想を述べていると、ドナがこちらに気づいた。
「あら、あんたたち」
「こ、こんにちは」
「ドナ~何してたの~?」
慌ててユウナは挨拶するが、リュックはニシシと笑う。リュックの質問に、ドナは頬を赤くしてそっぽを向く。
「べつに、何もしてないわよ。あんたたちこそ、何か用?」
「今度、コンサートをするの。良かったら観に来て」
「そう・・・でも、新エボン党との悶着が解決してないから、ここを離れられないしーーーそうだ」
スフィアを持って外へ出る。すると、風船を飛ばす子供たちがいた。
よく見ると、風船の先に手紙らしきものが結びつけている。
「あぁすると、寺院に届くのよ。寺院に家族がいる人たちが始めたの。私もやってみるわ」
シンラがぴくりと反応する。
「イヤな予感するし」
風船を着けたスフィアの画像が、揺れながら上へと動く。
「コンサートの成功、祈ってるわ!」
見上げるドナを映した後、キーリカの森の上を通り、寺院の敷地に落ちる。
それを、バルテロが見つけた。早速、ユウナたちと通信する。
「なぁ、見てくれ。ドナが送ってくれた風船が届いたんだ。こっちでも、ほら」
彼が指差す先には、風船を飛ばしている者たちが映る。
「バルテロさんは?」
「ドナが待ってるよ」
「それが・・何度やっても膨らませ過ぎて、風船が割れてしまうんだ。俺の想いは、永久に届かないのか!?ドナ~~~!!!」
バルテロの叫びに、何かが割れる音が被る。
「また壊れたし」
案の定、スフィアが割れる音だった。
「みんな見に来てくれそうだねぇ」
予想していた以上に、コンサートのことは知れ渡っていた。しかし、まだ懸念がある。
「でも、来られない人も多いな」
「うん、残念だね」
「心配いらないし」
「何で?」
「ルカのテレビ局が放送してくれるし」
ルカを映し出されると、シェリンダがマイクに向かって喋っている。
ユウナのコンサートを放送することが決まったそうだ。
「おぉ~~これで安心だね」
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