Lv1 空を駆ける船
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「ちょっと、ブリッジに行ってくるわね。リーダーと、次のハントの相談してくる」
アヤは立ち上がると、カップをカウンターに置きエレベーターに向かう。
「リーダーって・・あ、アニキか」
「うちのリーダーって、影が薄いからな」
「見た目はハデなのにねぇ」
「ウフフ」
ブリッジに入ると、 アヤはアニキの肩に手を置く。
「アニキ、グアドサラムに行きたいから、幻光河まで送ってくれない?」
「情報屋か?」
「えぇ。今月の情報料を払ってくるわ」
「俺も行こうか?」
ダチが首だけ向けて言う。
「ありがとう。でも、大丈夫。独りで行くわ。それと、ちょっと寄り道してくる」
「わかった。すんだら連絡しろ。迎えに行く」
「うん。ありがとう」
お喋りに興じていると、窓の外に河が広がっていた。
「お、幻光河だ」
川縁に咲く花々に目を細める。
「てことは、グアドサラムだね」
「情報を買いに行くのか」
「ここんとこ、あんまりスフィアの情報入ってこないもんね」
グアドサラムは、グアド族の街。覚えてるよね。でももう、彼らはいない。
みんな、街を捨てて何処かへ行ってしまった。
グアド族は、スピラを混乱させたから、当然だっていう人たちもいる。そうなのかもしれない。
けど・・・そういう考え方は、悲しいよね。
「ユウナん、あれからグアドサラムにはいったの?」
「ううん、行ってないよ」
リュックが何を言いたいのかは、直ぐにわかった。グアドサラムには、異界があるから。
異界ーーいなくなってしまった人たちの思い出に出会える場所。
そこに行けば、キミに会えるかもしれない。そう考えたことは、何度もあるんだ。
でも、確かめたことはない。これからも、しないと思う。
アヤ さんは、アーロンさんがいなくなった淋しさを、どうやって埋めているんだろう。
ユウナは、 アヤ が座っていたイスを見ながら、ふと思った。
.
