鋼の錬金術師 Trick or Treat
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2人がトリュフを食べ終わった時、ノックの音が聞こえた。
ドアを開けて入って来たのは、豪腕の錬金術師、アレックス・L・アームストロング。
「大佐、失礼――おぉ、エドワード・エルリックに、アルフォンス・エルリック。久しぶりではないか。マリィ殿も、元気そうだな」
ソファーに座る3人に、破顔する。
「アームストロング少佐、お久しぶりです」
「少佐、トリック・オア・トリート!」
「む、そうであったな。うちのパティシエに作らせた、クッキーだ」
手にしていた袋を、マリーゴールドに渡した。
中には、香ばしい匂いと焼き色のクッキーが、ギッシリ詰まっている。
「うまそう!サンキュー、少佐」
エドワードは、早速口に運んだ。
「大佐、お茶をお持ちしました」
「あぁ、有難う、中尉」
ホークアイが、テーブルにコーヒーを置く。
「少佐、おいしいです」
「そうであろう、アームストロング家特製だからな」
「プロテインでも入ってんのか?」
満足気に頷くアームストロングに、笑いながらエドワードが聞いた。
「勿論だ。我輩のように、美しい筋肉がつくように―――!!」
バサッと勢い良く軍服を脱いだアームストロングは、逞しい上半身を露出する。
「うわぁ~~」
「なんで脱ぐんだよ~~」
ポーズをとるアームストロングに、エドワードとアルフォンス悲鳴を上げて飛び退いた。
が、2人とは裏話に、マリーゴールドは目を輝かせる。
「このクッキー食べたら、少佐みたいに筋肉ムキムキになれますか!?」
「「えええぇぇっ!!!!!?????」」
マリーゴールドの発言に、皆は固まった。
「勿論だとも、マリィ殿。さあ、我輩と筋肉の調べを奏でようではないか!!」
「はい!!」
ピクピクと大胸筋を動かし、ポーズを替える。廻りには、キラキラとピンク色の光が瞬く。
それを見たマリーゴールドの瞳も、更に輝いた。
「マリィ、頼む・・・やめてくれ~~~!!!!」
執務室に、懇願するエドワードの叫び声が響き渡った。
終
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