パーティーへの招待状

【パーティーの始まり】


「「「カンパーイ!!」」」



高く掲げたグラスに、シャンデリアの光りがキラキラと反射する。
グラスに口をつけた後、各々賑やかに喋り出した。

飲み物はバーカウンターに。
オードブルや肉料理、サラダやデザートは、部屋の中央に置かれたテーブルに用意されていた。




オレンジジュースをひと口飲んだエドワードは、早速、料理ののったテーブルに近寄る。

「アヒル、喰おうぜ!」

「エド、料理は逃げないから慌てなくても大丈夫だよ」

「俺は腹ペコなの」

笑うアヒルに、拗ねたように横を向くと取り皿を手にする。

「そうだチビっこ~。喰わねえとお兄さんみたいに大きくなれないぞぉ」

既に口いっぱいに料理を頬張っている銀時が、左手でわしゃわしゃとエドワードの頭を撫でる。
右手には、香ばしく焼けたスペアリブが、しっかり握られていた。


「誰が料理の皿に隠れるくらい小さいだあ~!?」


「言ってないって、もう~」

「子ども相手に威張らないの。大人気ないんだから」

銀時を窘める蒼猫を見て、アヒルは目を見開いた。

「あの~、そのタッパーは何?既に料理の詰まったタッパーが、紙袋にギッチリ入ってるんですけどぉ」

「あら~そうおう~?何でかしら~?」

「お姉さ~ん、いちご牛乳の焼酎割りね~」



「わぁーー綺麗な夜景」

カクテルグラスを手に、とめと海は、眼下に広がるザナルカンドの光りの海を見下ろした。

「本当。ねえ、海が住んでる所も夜景が綺麗なんでしょう?」

「うん、凄く綺麗よ。サイファ―なんか、初めてみた時ねーー」

「海、余計なこと喋るなよ」

窓に、サイファ―とスコールが映った。

「いいじゃない、サイファ―ぴょん」

スコールからオードブルを盛った皿を受け取りながら、とめはサイファ―を見上げた。

「だ・か・ら、その“ぴょん”は止めろって言ってんだろ!とめ!」

「スコール~サイファ―ぴょんが怒った~」

わざとらしく語尾を上げ、とめはスコールの背中に隠れる。

「とめが構うからだろ」

「妬ける?スコール」

やりとりを黙って見ていた海は、からかうようにスコールを見る。
スコールはそれに応えずに、横を向いてため息をついた。

「てめっ!シカトすんなっ!」

「相変わらず、仲がいいわね」

「「どこが」」


揃って言い返すスコールとサイファ―に、とめと海はまた笑った。


カナリィと花楠は、部屋の隅でブラスカが持参したユウナを活けていた。
夜になり、ユウナの花は黄色からオレンジ色に花びらの色を変えている。

「ヘェ~これがユウナなんだ。キレイだね」

「ねえ、花楠。さっきから気になってたんだけど・・」

最後のひと枝を手にしたまま、カナリィは花楠を一瞥する。

「何?」

「口紅がとれてるよ」

花楠に顔を近付けると、そう言ってにやりと笑った。

「!!」

「なぁ~にしたのかなぁ?」

「べべべべべ、別に、な、なんにも」

「ふぅ~ん」

頬を真っ赤に染め、花楠はしどろもどろで視線を泳がす。

「カ、カナリィこそ、良いことあったの?今日は、凄くキレイで落ち着いてる」

「エヘヘヘ、わかる~?」

カナリィはデレデレと笑った。

「(あ、いつものカナリィだ)」

「実はね…」

「え~~~~~っ!!!!」

耳打ちされた事柄に、驚きと喜びの声を上げた。



「あ―うめえっ!」

ジェクトは喉を鳴らしながら、ホワイトレディを一気に飲み干した。

「ジェクト・・少しは味わって飲んだらどうだ」

ブルームーンの菫の香りを楽しんでいたアーロンは、呆れ顔でジェクトを見る。

「いいじゃねえか、堅いこと言うなよアーロン」

「ねえブラスカ、どうだったの?」

ヴァージンロードを味わいながら、穏やかな笑みで2人のやりとりを聞いているブラスカに、アヤは声を掛ける。

「お、そうだ!ちゃんと教えろよ。プロポーズの返事!」

ジェクトの声に、ティーダとユウナが振り返った。

「親父さん、プロポーズしたんスか?」

「あぁ」

「え、もしかして」

アーロンとジェクト、アヤがカナリィと花楠に視線を送る。
それに気付いたカナリィは、照れくさそうに笑みを返した。

一頻り歓声が上がった後、ユウナが瞳が輝かせて言った。

「ねえ!私たちと一緒にお式を挙げるっていうのは?」

「いいっスね!」

「そりゃあいい!」

「ビサイド島で合同結婚式だな」

「ねえ、管理人も呼びましょうよ」

「そうだな。おい絢!!」

「あ、あんな所にーー」



「なんだ、アル。絢のヤツ、もう酔いつぶれたのか?」

「兄さん」

管理人は、ソファーに座ったアルフォンスの膝に頭を乗せて、赤い顔で眠っていた。
みんなが、わらわらと集まってくる。

「うん、随分嬉しそうに飲んでいたよ」

自分を囲む一同を見上げてから、管理人に視軸を移す。

「その割には、眉間にシワが寄ってるな」

「ネタが浮かばなくて困ってる夢でもみてんじゃねえか?」

「ハハハ、かもしれないな」

「顔に落書きしてやろーぜ」

「やめなさいよ、銀さん」

「俺たちの話しはまだ書いてないんだ」

「機嫌を損ねると、後が面倒だ」

「それもそうだな」

「アルフォンス、あとは任せた」

「え~!ボクもみんなと話したいのに~」

「大丈夫だよ、アルフォンス君」

「ブラスカさん」

「そうだぜ、夜はまだまだこれからだ」

「絢が起きたら、乾杯のし直しだ」

そう言うと、微笑みながら頷いた。






あとがき

とめ様、海さま、蒼猫さま、カナリィ様、桐風花楠さま、アヒル様、本編への参加誠にありがとうございました。

パーティーの始まりは、皆さまへのお礼を込めて書かせていただきました。

管理人の皆さま、サイトにお越し下さる皆さま、まだまだ未熟者ですが精一杯頑張りますので
これからも末永いお付き合い、叱咤激励のほど
(あ、叱咤はお手柔らかにお願いします)
宜しくお願い致します。


美咲 絢
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