キングダムハーツ バースバイスリープ 挑発
「その《挑発》は、FFⅩの挑発じゃ・・」
ヴェントゥスが呟くと、アクアも思い出したように言う。
「確かそうよね。バースバイスリープの挑発はーー」
「黙らっしゃいっ!!」
「「「へっ!!??」」」
ダンッと大きな音を立て、マスターエラクゥスはキーブレードを床についた。
3人は、驚いて口を噤んだ。
「えふえふだろうが、きんはだろうが、キーブレードマスターに出来ないコマンドがあってはならんのだ!!」
「そうだ。マスターのおっしゃる通りだ!!
俺たちに出来ないことがあってはいけないんだ!!」
エラクゥスの剣幕に押され、テラは胸の前で握り拳を作る。
「そうね。私たちは、キーブレードマスターになるんだもの!」
アクアも、力強く頷く。
「うんっ!俺もやるよ!」
「よく言ったーーそれでこそ、我が弟子たち。
儂は、本当に良い弟子を持った」
感涙に咽ぶエラクゥスの元に、3人は駆け寄った。
「マスターエラクゥス、必ず満足いただける《挑発》のポーズを考えてきます!!」
テラがそう言うと、ヴェントゥスとアクアも
「俺だって!!」
「私も負けないわよ!!」
意気込む3人の様子に、エラクゥスは何度も頷いた。
その夜ーー
自室の鏡の前で、ポーズをとっている3人の姿があった。
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