鋼の錬金術師 Sweet !Sweet ?Valentine
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「兄さん、早く早く!!」
ごった返す人の波を掻き分けながら、アルフォンスはエドワードを急かした。
「わかってるよ」
改札口を抜け、賑やかな駅前を見渡していると、アルフォンスが言った。
「じゃあね!兄さん!」
「おい、どこ行くんだよ」
「本屋に寄ったら、今日は独りでホテルに泊まるよ。
兄さんたちの邪魔をする程、野暮天じゃないから」
アルフォンスは手を上げて、楽しそうに歩き出した。
「おい、アルフォンス!・・・野暮天って・・どこでそんなコトバーー」
人混みに紛れていく鎧を見送りながら、弟への感謝と申し訳ない気持ちが、胸の中で混ざり合う。
彼はーー好きな女の子がいても、語り合う事は出来ても触れ合う事は出来ない。
彼をそんな身体にしてしまったのは、紛れもない“自分”なのだ。
自分を想い慕ってくれる喜びを
自分が彼女を想う喜びを感じる程、弟への罪が重さを増していく。
それでも、彼女への気持ちが抑えきれない。
そのジレンマで、素直に喜べなかった。
「あ・・・」
いつの間にか、彼女のアパートへ着いてしまっていた。
コンコンーー
部屋を訪ねる時は、いつも心臓が破裂しそうなくらい、ドキドキする。
彼女の笑顔が見られる嬉しさと
拒絶されるのではないかと思うーー不安
アルフォンスに言ったら、取り越し苦労だと笑うだろうか?でも
なあ、アル・・挫けるのは 簡単なんだぜ
「エド!!ちょうど良かった!今、ケーキをねーー」
ドアが開くと、アヒルの笑顔があった。
知らずに零れ落ちる涙が、酷く冷たくてーー
両手を伸ばして、アヒルの体温を求めた。
「・・・おかえり」
何も聴かずに抱きしめてくれるアヒルの柔らかな胸が、全てを受け止めて
挫けそうな心が、また強くなる。
彼女を抱きしめる鋼より
ずっと ずっとーーー
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