鋼の錬金術師 Sweet !Sweet ?Valentine
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マスタングが案内したのは、公園の中にあるこじんまりとしたカフェレストランだった。
三つ程あるテラス席のひとつに腰を下ろすと、アヒルは遊歩道に目を向けた。
冬の寒さの中でも、子供たちは元気いっぱいに走り回っていた。
ベビーカーを押す、若い夫婦。
手を繋いで、のんびり歩く老夫婦。
その賑やかな景色を映し出すカフェの中は、静かで落ち着いていた。
「いらっしゃいませ、マスタングさん」
白い清潔なシャツに、黒のタイ。
白髪混じりの髪を後ろに撫でつけた、落ち着いた初老の男が立っていた。
「やあ、また寄らせてもらったよ。マスター」
マスタングは、穏やかな笑みを向けた。
「ご注文は、いかがなさいますか?」
アヒルは慌ててメニューを手に取ろうとした。
それを、マスタングはやんわりと止める。
「あぁ・・オーダーは、私に任せてくれないか?」
「あ、はあ・・」
そう言われて、伸ばした手を戻した。
「私にはマンデリン。彼女には、ショコラティーを」
店主を見上げ、オーダーを伝える。
「スウィーツは、お付けしますか?」
「あぁ、頼むよ」
「畏まりました」
丁寧に頭を下げると、店の中へ消えて行った。
「このお店、ステキですね・・中尉と来られるんですか?」
ウッドチェアにゆったりと座り、足を組んでリラックスしているマスタングに問い掛ける。
「いや・・ここは、私のお気に入りでね。ふたりで来たのは、これが初めてだ」
柔らかな笑みを浮かべて話すマスタングは、司令部で会う時とは別人のようだ。
涼しげな目元、さり気ない気づかい。落ち着いた立ち居振る舞い。
これが、ロイ・マスタングの素なのだろう。
『大佐のやろう、いつも俺をからかいやがって!!』
これはーー愛情表現なのかな?大佐なりの
目の前のマスタングの姿を見つめながら、アヒルはふと思った。
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