鋼の錬金術師 Sweet !Sweet ?Valentine
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店をひとつひとつ覗きながら、アヒルは人混みの中を歩いていた。
バレンタイン当日の繁華街は、日曜と重なっているせいか、いつもよりカップルが多い気がする。
「このお店のチョコレート、とっても美味しいのよ!」
「へぇ~、そりゃあ楽しみだ。夜は、このワインをあけよう」
「ええ!」
笑いさざめきながら歩く、幾つものカップルとすれ違う。
互いの手には、送り合ったバレンタインプレゼント。
アヒルはチラリと横目で見て、軽いため息をついた。
「どうしたんだい?ため息なんかついて」
「ひゃっ!?」
余所見をしていたアヒルは、驚いて立ち止まった。
「マスタング大佐?」
見上げると、ロイ・マスタングが微笑ながら、アヒルを見下ろしていた。
「やあ、買い物かね?」
マスタングも休みなのか、見慣れた軍服ではなく私服だった。
フェイクファーのついたフードつきのフライトジャケットが、長身のマスタングによく似合っていた。
ジャケットの下の白いセーターからレインボウ・チェックの襟が覗き
ストレートのデニムパンツにブーツ。
ジャケットやパンツ、ブーツも黒で統一され、いつもより落ち着いた雰囲気だった。
「ふっ・・どうしたんだい?」
自分を見詰めたまま、黙ってしまったアヒルにマスタングは苦笑する。
「あ・・すいません」
見取れていたことに気づき、アヒルは頬を染めて俯いた。
「良かったら、お茶でも飲まないか?この先に、よくいく店があるんだ」
そう言われて、アヒルもずっと歩き通しだったことを思い出した。
それに、大佐からエドワードの話を聞けるかもしれない。
アヒルはマスタングを見上げた。
「はい」
「じゃあ、行こう。こっちだ」
エスコートするように、アヒルの背中に手を添えた。
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