FFⅫ それは悪夢か良き夢か
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「ん・・・・」
「気がついたか?」
目を開けると、ホッとした笑みを浮かべたバルフレアが覗き込んでいた。
「ここは・・・?」
部屋を見渡す。が、どうにも見覚えがない。
「お前の部屋だろ。忘れちまったのか?」
「私の・・部屋?」
「待ってな。いまコーヒーを淹れてくる。お前ほど、うまくは淹れられないがな」
ウィンクをして、バルフレアは部屋から出て行く。思わず熱くなる頬を押さえ、ベッドを降りた。
「ここ・・・どこ?」
バルフレアは“自分の部屋”と言ったが、ここはどう見ても違う。
彼が傍に居てくれたのは、嬉しいけれどーー
第一、バルフレアが恋人を差し置いて自分の看病をしているというのも腑に落ちない。
部屋には、シンプルなドレッサーに腰の高さほどのチェストがひとつ。
その上に、フォトスタンドを見つける。
手にすると、バルフレアと、トビーの写真が入っていた。
「もしかして・・トビーの部屋?どうしてトビーの部屋に・・・?」
不思議に思いながらも、ふと、ドレッサーに映る自分の姿に気づいた。
「え・・・・トビー・・?」
そこには、写真と同じ黒い髪の女が映っていた。
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