FFⅫ それは悪夢か良き夢か
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「ん・・・・・」
目をあけると、いつもと様子が違うことにすぐ気づいた。
とても寝心地のいい羽布団に、天蓋付きのベッド。
上半身を起こして部屋を見渡せば、上品で高級そうな、アンティークな調度品。
ベッドから降りて、開け放ってある窓からバルコニーへ出る。眼前に広がるのは、ラバナスタの街の風景だった。
「ここ・・王宮?」
「気がつかれましたか」
後ろから掛けられた声に振り返る。
「バッシュ」
そこには、ダルマスカに忠誠を誓った
「ご気分はいかがですか?」
バッシュが穏やかな笑みを浮かべて歩み寄って来る。誰にも等しく向けられるこの笑みに、思わず口元が綻ぶ。
「うん、もうすっかりいいよ。ごめんね、迷惑かけて」
「迷惑などとおっしゃらないでいただきたい。騎士として、当然の忠義です」
「・・あ、美味しいコーヒー、ご馳走出来なかったね」
「いえ、またクロム・グリーンに行かれた時に、トビーに淹れてもらいましょう。
彼女は本当に、コーヒーをいれるのが上手ですから。そう思いませんか?陛下」
「やだなぁ、そんなに褒めないでよ。照れちゃうじゃないーーって・・・陛下?誰が?」
キョトンとしてバッシュを見た。
「貴女をおいて、他に誰が?アーシェ・バナルガン・ダルマスカ女王陛下」
「へーーっ!?」
そう呼ばれ、鏡台の前に走った。
ブロンドの髪に、グレーの瞳。
猫足の白い三面鏡に映った姿は、紛れもなくアーシェだった。
「えええええええぇぇぇぇーーッ!!!!!」
私ってアーシェだったんだ!!
・・・・んなわけないか。
これは夢よ夢。そうに違いない。
夢なら王宮生活を楽しんでーーって、私庶民だからわからない~~~!!!!
ひとり、頭を抱えた。
.
