FFX 据え膳喰わぬは
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「う・・・」
気がつくと、ユウナが今にも泣きそうな顔で覗き込んでいた。
「ユウナ・・・」
「よかった・・心配したんだよ」
エメラルドグリーンとブルートパーズの瞳に光る涙が、この上なく美しかった。
「そうか・・すまなかったな」
眩しそうにユウナの涙を見ながら上半身を起こすと、背中に掌が優しく添えられた。
「喉、渇いてない?お水飲む?」
「あぁ・・貰おうか」
「うん」
ユウナが部屋を出て行くと、サングラスをかけていないことに気付いた。
無理にかける必要もないのだが、なければないで、何故か落ち着かない。
苦笑しながらサングラスを探していると、壁にかけてある鏡に映る自分の姿が目に入った。
「・・・なんだ・・と?」
輝く金色の髪、海のような青い瞳。鏡の中の姿は、どう見ても
「ティ・・ダ?」
「お待たせ」
ユウナが部屋に戻って来た。
手にしたコップを渡しながら、いつも違う彼の雰囲気に首を傾げる。
「なんか、今日はいつもと違うね。言葉使いも、アーロンさんみたい」
「そんなことはない・・ス」
妙に裏返った声で、ティーダは答えた。
頭の後ろで両手を組む癖も、何だかぎこちない。
そんな彼の振る舞いに、ユウナは疲れているのだろうと思った。
「明日は遅めに出発するから、今夜はゆっくり休んでね」
「あぁ・・ス」
「ん・・」
ユウナはベッドに腰掛けると、目を閉じた。
「なんだ、ユウナ・・ス」
「何って、お休みのキスに決まってるじゃない。毎晩してるでしょ?」
目を開けて不思議そうに見る。
なんだと!あいつ!!ユウナとそんなことを!!!!!
衝撃に、握り締めた拳がわなわなと震える。
「早く・・・」
再び目を開けてキスをねだるユウナに、冷や汗が滝のように流れる。
ーーし、仕方ない。今、俺はアイツなんだ。触れるだけだ、触れるだけ
そう自分に言い聞かせ、ユウナの顎に指を添えた。
「こんなキス、はじめて・・・君の事、もっと好きになっちゃうよ・・」
唇を離すと、うっとりした顔でユウナは言った。
彼女の唇はまだ濡れていて、昂揚した頬は薔薇色に染まっている。
「そ、そうか・・ス」
しまったと、引きつった顔で笑う。
触れるだけのつもりが、ついいつものように、キスをしてしまった。
「おやすみ」
火照った頬を両手で抑え、足早に出て行った。
「アイツ・・下手なのか?」
ユウナが去った部屋で、ポツリと呟いた。
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