FFX 据え膳喰わぬは
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「う・・・」
気がつくと、ルールーが覗き込んでいた。
目が合うと、艶やかな唇がわずかにあがる。
「気分はどう?」
「あぁ、大丈夫だ」
「喉渇いてない?いま、水を持ってくるわ」
ルールーが部屋を出て行くと、上体を起こし部屋を見渡す。
その時、ベッドの脇に設えてある鏡台が目に入った。
ふと、楕円形の鏡に映る自分の姿を見る。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「なんだか、いつもと雰囲気が違うわね・・毒のせいかしら」
水差しからコップに水をそそぎながら、ルールーは呟いた。
部屋へ戻ると、ワッカはジッと鏡を見ていた。
「どうしたの?」
「いや、何でもない」
不安気に尋ねるルールーの目を、ワッカはしっかりと見つめて答えた。
その視線に、ルールーは安堵する。
「はい」
「すまない」
コップを差し出すと、掌を一瞥したあと手に取った。
ゆっくり口に運ぶと、ひと口水を含む。
「ねえ・・どうしたの?今日は随分落ち着いてるのね」
いつも落ち着きがなく騒がしいのにと、ルールーは首を傾げる。
「そんなことはない。いつもと同じだ」
「そう・・・?」
コップをサイドテーブルに置くワッカを、ベッドに腰を下ろし見つめた。
「今夜のあんた・・・なんだか男らしくて素敵・・」
「そうか?」
ルールーの熱い視線に、ワッカは満更でもない顔で返事をした。
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