FFⅫ それは悪夢か良き夢か
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オアシスに到着すると、トビーは目当ての木を見つけ、指差した。
「あの木よ。パンネロ、アーシェ、フラン、宜しくね」
3mほどに育った木から、紫色に熟した豆を、3人は摘み始める。
この実の中の種を焙煎し、コーヒーを淹れるのだ。
「のどかでいい風景だな」
農作業にいそしむ女性たちを眺め、バッシュは目を細める。
「なあ、俺たちは休んでていいのか?」
「そんなわけないでしょう」
トビーはヴァンを見て笑う。
「何をするんだ?まさか、一緒に豆を摘めってか?」
「ちがうわよ。あなたたちには、あれの相手をして欲しいの」
バルフレアの問い掛けに、トビーは笑みを浮かべたまま言った。
「あれ?」
「そう、あれ」
と、バルフレアたちの後ろを指差した。
「なんだよ!あれ!!!」
「このオアシスに住みついてる、ワイルドモルボルよ。アイツのせいで、豆が採れないのよ。よろしく~~」
うねうねと、幾本もの緑色の足を動かし、ワイルドモルボルは近づい来た。
「チッ、自慢じゃないが、魔法は苦手なんだよ」
「君もか。奇遇だな、私もだ」
バルフレアは銃を。バッシュは剣を構える。が、相手がモルボルではと、攻撃を躊躇う。
「じゃあ、3人でボコるしかないだろ!!」
タガーを構えたヴァンが、モルボルに向かっていく。
「ヴァン!よせ!!」
「そいつは物理攻撃をするとーー」
2人の制止も間に合わず、ヴァンのタガーがモルボルを切り裂いた。
その瞬間、ワイルドモルボルは紫色の息を大量に吐き出した。
「バカヴァン!アイツは物理攻撃をうけると、臭い息を吐くんだ!」
「早く言ってくれよ〜」
「お前が話しを聞かないで、突っ走るからだろうが!!」
その時、臭い息の流れが急に変わり、トビーたちの方へ向かっていく。
「マズい!!」
「おい!トビー!!」
「あ、バルフレア~“とっても臭い息”に気をつけ――って、なんでこっちに流れてくるの~!!みんな逃げて~~!!」
豆を放り投げて逃げ出すが、風の勢いは強く、4人はくさい息に包まれた。
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