FFⅫ それは悪夢か良き夢か
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
【それは悪夢かよき夢か】
カランーー
小気味好い音をさせ、クロム・グリーンの扉が開いた。
「トビー、コーヒー淹れてくれーーって、なんだ?雁首揃えて」
店内に一歩入ったバルフレアは、目を丸くした。
彼に続いて入って来た相棒のフランも、何事かと見渡す。
何故なら、テーブルには、ヴァンにパンネロ、お忍びでしょっちゅう遊びに来ているアーシェにバッシュ将軍、それにこの店の主のトビーが混ざり、何やら話し込んでいたからだ。
「バルフレア、フラン。いいところへ」
トビーは満面の笑みで、彼らを出迎えた。
バルフレアは、彼女の隣に座っているヴァンを追い払う。
「犬じゃねぇって」
邪険に扱われて口を尖らせるヴァンを無視し、トビーの隣りに腰を下ろした。
「ねえ、西ダルマスカ砂漠のオアシスまで乗せてって」
「あぁ、いいぜ」
「やったあ!」
ヴァンとパンネロが、パチンと両手を合わせて喜ぶ。
それを見たバルフレアは、露骨に厭な顔をする。
「こいつらもか?」
「うん。ヴァンの飛空艇は4人乗りでしょ?全員乗れないから、どうしようかって相談してたの。
さすが最速の空賊バルフレア、頼りになるわ」
トビーに煽てられ、シュトラールで西ダルマスカ砂漠へと向かった。
オアシスにほど近い場所に降りると、トビーを先頭に歩き出した。
「なあ、トビー。ここになんの用があるんだ?」
砂に足をとられながら、バルフレアは隣りを歩くトビーに尋ねる。
「あ、説明してなかったっけ?豆を採りにきたのよ」
「豆?」
「すごく希少なコーヒー豆。焙煎すれば、100g、80000ギルの値がつくわ」
「マジか!?」
ラバナスタで売られているコーヒー豆は、通常200g1000ギルだ。
それを考えると、随分と高価な豆になる。
「トビー、俺たちにも飲ませてくれるんだろ?」
後ろからついて来るヴァンが、目を輝かす。
「もちろんよ、協力してくれたらね」
「君のためなら、喜んで協力しよう」
「ありがとう、バッシュ」
にこやかに言うバッシュにも、トビーは感謝の笑みを向ける。
.
1/8ページ
