類は友を呼ぶ
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私が黙ってジェクトの背中を見つめていると、ブラスカと話していたアーロンが、迎えに来てくれた。
「アヤ、待たせたな」
向こうを向いたままのジェクトに気づき、何かあったのか と小声で聞いてきた。
「おせ-じゃねぇか、アーロン。おまえさんが来ないから、アヤちゃん口説いちまうところだったぜ」
「なっ!」
「貴様、女房子どもがいると言ってただろう!」
「あ~?そうだけど、アヤちゃんかわい~しな~」
ジェクトに詰め寄るアーロンに、アヤは慌ててふたりの間に入った。
「アーロン!ジェクトはからかってるだけだよ!さ、帰ろう!」
アヤはアーロンの手を引っ張って、寺院を後にした。
去り際に後ろを振り返ると、ジェクトが笑うのがわかった。
手を引く私を追い越さないように、アーロンはゆっくり歩いた。
「アヤ」
「うん?」
「ジェクトは、どうかしたのか?」
「心配?」
振り向かないで、聞き返した。
「口説かれてないか、気になっただけだ」
ぶっきらぼうに否定するアーロンに、笑みがこぼれる。
「家族をね」
「家族?」
「思い出したみたい・・」
「そうか・・」
それきり、しばらく無言で歩いた。
私たちは幼い頃に両親を亡くしたから、家族と呼べる者はいない。
だから、ジェクトの寂しさはわからない。
でもーー
「アーロン、ジェクトはお父さんみたいなもんだよ。ブラスカと一緒」
振り向いて笑った。
「ブラスカ様と一緒にするな」
ちょっとムッとした。
「ごめん」
立ち止まって素直に謝るアヤに、アーロンはすまなそうな顔をした。
「私の恋人はアーロンだけだよ」
繋いだ手の指を絡めながら、アーロンを見上げた。
「アヤ・・」
アーロンの声に、ゆっくり目を閉じる。
柔らかく触れるアーロンの唇の心地よさにアヤは浸った。
nextあとがき
