ビーチバレー
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「オヤジ!!」
ティーダのトスに、ジェクトの身体が高く飛んだ。
「おりゃ!!」
「ひゃあ!」
ボールがリュックの出した腕の手前に、砂を撒き散らしてめり込んだ。
「よっしゃあ!」
手を合わせるジェクトとティーダ親子を、レシーブに失敗したリュックは恨めし気に見上げる。
「う~」
「リュック、大丈夫?」
ユウナが声を掛けると、リュックは砂を払いながら立ち上がる。
「もう~!あの2人が組むなんて、反則だよ~」
「仕方ないよ。くじ引きで決めたんだし」
ユウナが諦め顔で笑うと、リュックは口を尖らせた。
「普段、仲悪いくせに~こういう時だけはいいんだよな~アイツら」
「あはは」
「だいたいさ~たかがビーチバレーに、何であんなにマジになるわけ~?」
ネットの向こうでハシャぐ2人を、リュックは睨みつける。
「負けず嫌いだからね」
「よ~し、こうなったら奥の手だ。
ユウナん、やるよ!」
「えっ!あれをやるの?」
ユウナは心なしか、イヤな顔をする。
「このまま負けるの悔しいじゃ
ん!!」
「そうだけど・・」
「審判!タイム!」
主審をしているワッカに、タイムを告げた。
「オヤジ、ちょっと本気出し過ぎたかな」
作戦会議をしている2人を見ながら、ティーダは頭を掻いた。
「な~に言ってやがる。真剣勝負でやらなきゃ、オモシロくねえだろーが」
ジェクトは仁王立ちすると、キッパリ言った。
勝負と名の付くモノには、たとえ相手が女子供であろうと勝たなければ気がすまないジェクトに、ティーダはため息をつく。
「何だ?」
ユウナとリュックが、自分たちのパラソルの向こうに消えた。
ボソボソと、何か喋っている。
