ビーチバレー
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【最終兵器?】
「・・5人め」
「いや、6人めだぜ。ブラスカ」
ジェクトは、かけているサングラスを指先でずらし、ブラスカを一瞥する。
初夏の日差しの下、特大のビーチパラソルの下のチェアに、3人は寝そべっていた。
ジェクトは、アイボリーにザナルカンド・エイブスのロゴと燃え盛る炎の柄のサーフパンツ。
アーロンは、白い大輪のハイビスカスが咲いている赤いサーフパンツだ。
「何が6人めなんだ?ジェクト」
アーロンは、ジェクトに尋ねる。
「ああん?」
ジェクトは頭を持ち上げて、ブラスカの向こうにいるアーロンを見る。
「売店に着くまでに、アヤをナンパした男の数」
「ナっ!?」
「5人じゃないのかい?ジェクト」
中央にいるブラスカは、上半身を起こして、右隣のジェクトを見る。
「いんや。今、店の男が声かけてる。粘るな・・あのにいちゃん」
ジェクトは、店の方に身体を捻る。
「アヤは優しいからね。あまりキツく、断れないんだろう」
ブラスカは、またチェアに身体を預ける。
「にしてもよう、ビールがヌルくなっちまう。アーロン、迎えにーーあれ?いねえ」
ジェクトがキョロキョロと、パラソルの周りを見渡す。
が、アーロンの姿がない。
「ジェクト」
ブラスカが指差す先には、猛スピードで走っていくアーロンの後ろ姿があった。
「ねえ、いいじゃん。オレ、ここのバイト2時に終わるからさ~。一緒にーー」
急に唇が動かなくなり、背後を見上げる店員に、アヤは首を傾げる。
「あの・・?」
「すすす、すいません、これお釣りです」
釣りを手渡すと、慌てて奥へ引っ込む。
取り敢えず買い物もすませたし、みんなの所へ戻ろうとアヤは振り向いた。
「うわっ!!」
途端に、分厚い何かにぶつかった。
見上げれば、そこには不機嫌オーラ全開で、仁王立ちする恋人の顔。
「アーロン、どうしたーー」
全部聞かない内に、アヤの手を握り歩き出す。
白のホルダーネックに、ピンクとオレンジと水色の小花のトップス。
ボトムは、同じ柄のローライズのパンツ。
豊かな胸のラインと細い腰に、程良く締まった太もも。
その上、紫の瞳で見つめられれば、いつも一緒にいるアーロンでさえその魅力に視線を外す。
熱い砂の上を歩くと、擦れ違う男や、砂浜に寝そべる男たちの視線が集まる。
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