ふたりのクリスマス
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「メリークリスマス!」
部屋の真ん中に置かれた丸いテーブルの上には、小さめのケーキ。
まわりには、デリバリーのピザとサラダやカナッペの皿が並んでいる。
その上で、ティーダとユウナはロゼワインが注がれたグラスをあわせた。
グラスの触れ合う音とともに、ワインが円を描いて波立つ。
部屋の照明を反射して薔薇色に煌めくワインに、ユウナはしばし魅とれた。
半分ほどになったグラスを置くと、ティーダはゴソゴソと紙袋を取り出した。
「ユウナ、これクリスマスプレゼント」
小さな紙袋を差し出すと、ユウナは両手でそれを受け取る。
「ありがとう」
満面の笑みで礼を言うユウナに、ティーダは照れたように頭の後ろで両手を組んだ。
「私からもあるの、はい」
紙袋をテーブルに置くと、ユウナも紙袋を取り出した。
「うぉっ、なんッスか?」
「えへへ、開けてみて」
「うん。ユウナも開けて」
「うん!」
ふたりは互いの袋を開けた。
「わぁ・・可愛い!」
ティーダから渡された袋から、小さな箱が現れた。
その箱にキチンと収まっているのは、ユウナの花を模したジルコニアのピアス。
「カッコいいっ!」
ユウナが渡した箱から出てきたのは、シルバーの細いチェーンのドッグタグ。
ザナルカンドエイブスのマークが、刻まれている。
「気に入ってくれた?」
首を傾げるユウナに、ティーダは何度も頷く。
「うんうん、気に入ったッス!」
ホッとした顔で自分のプレゼントを耳に着けている彼女を、じっと見つめる。
「ユ、ユウナ」
「ん?」
足の上で握り拳を作り、意を決した。
「今日は、その・・・良かったら、あ、朝まで・・その・・・いっ、一緒に・・」
真っ赤な顔で吃りながら気持ちを確認すると、ユウナも頬を染めて俯いた。
「・・・・私も・・・キミと・・いたい」
「ユ、ユウナ!」
喜びを隠せずに、ユウナの隣に躙り寄った。
肩を抱いて引き寄せると、ユウナは黙って目を閉じる。
花のような唇に、自分のそれを近づけた。
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