類は友を呼ぶ
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不思議だった。
ジェクトは優しいし、楽しいし、アーロンのしごきに耐えてどんどん強くなっているし、私の作ったご飯もたくさん食べてくれる。
ユウナもブラスカも、ジェクトが来てから以前より、よく笑う。
私がジェクトの娘なら、お父さんが大好きになるのに。
「ん~なんてーのかな、息子だからさ。あ-なって欲しいとか、こ-なって欲しい~とか。
色々欲がさ、出ちまうのさ。ガキに対してさ。
だからつい、きつい言い方になっちまってよ。
自分が、ガキの時に泣いた事で、コイツが泣かねえようにってさ。まだ7つなのにな」
そう言うと、ジェクトは向こうを向いてしまった。
その広い背中を見ながら、ジェクトが泣いているのを感じた。
愛しているなら、ただ抱きしめてあげればいいのに。それが出来ないジェクトが、ひどく不器用に思えた。
私がオトナの女性だったら、ジェクトにかける言葉も見つかったのかもしれない。
でも、私はもう両親を亡くして随分たつから、子どもを思う気持ちなんて聞くことが出来ない。
だから、早くジェクトが家族の元に帰れるように、祈るしかなかった。
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