類は友を呼ぶ
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「アヤ、彼はジェクト。よろしく頼むよ」
寺院で、ブラスカとその家族が使用している部屋で、ザナルカンドから来たと言っているジェクトという男を紹介された。
「あんたがアヤちゃん?よろしくな」
と、大きな手を差し出した。
「はい、よろしくお願いします」
その手を握り返しながら、ジェクトを見上げた。
アーロンよりも背の高い彼は、ブリッツの選手だと言って、体も大きくて強そうだった。
出発までのわずかな時間、寺院に居候してアーロンに、毎日しごかれていた。
居候の身だったので、行動範囲は随分狭かったと思う。
初対面の印象は、アーロンの時の方がコワかったって、あとでブラスカに言ったら、楽しそうに笑ってた。
アーロンはちょっと(だいぶ?)ショックを受けてみたい。
ジェクトは人懐っこい性格らしく(アーロンいわく、アイツは馴れ馴れしいだけだ)
私やユウナともすぐ仲良くなった。
ある晩、ジェクトと庭で遊んでいる、ユウナを呼びにいった時
「あ、アヤさん!」
ユウナがひどく興奮していた。
走ってくると足にしがみついて、早口でまくし立てる。
「ジェクトさんがね、ジクトさんがね、今、すごいシュートを見せてくれたの」
ジェクトを見ると、歯を見せて笑った。
「そう、良かったね。もう寝る時間だから、お部屋に戻ろ」
「は~~い」
聞き分けよく返事をすると、部屋に戻っていった。
「ユウナちゃんか、可愛いねぇ~。うちも2人めは、女の子にすっかな」
ジェクトが、ユウナを見送りながら言った。
「ジェクトは子どもがいるの?」
「あぁ、男の子がな。年もユウナちゃんと一緒だ。まぁ、俺の『太陽』ってとこかな」
「ジェクトにとっての?」
「あぁ」
「仲良いんでしょ。ジェクト、優しいもの」
「それが、あんまり‥な」
ジェクトは急に困った顔になった。
こんなに優しくて楽しいお父さんと、仲が悪いの?
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