それは、束の間の・・・
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居合わせた人々は皆、彼女に、エボンの祈りを捧げる。
アヤは、居心地が悪そうに、頭を下げた。
早々に立ち去ろうとするアヤを、バルテロが呼び止める。
「あの!アヤさん!」
その声に、アヤは振り返る。
バルテロは、顔を紅潮させ、アヤに話し掛ける。
「伝説のガードの、アヤさんですよね」
アヤは、困った顔で返答する。
「伝説かどうかはわかりませんが。アヤは、私です」
バルテロは、本物のアヤに会えて、感動していた。
「お、俺、アーロンさんの大ファンなんです!今日は、一緒じゃないんですか?」
寺院の奥を、覗きながら訊ねた。
アヤは目を伏せると
「アーロンとは・・一緒じゃないの。ごめんなさい」
「そう・・ですか」
バルテロは、ガックリと肩を落とした。
「ねえ、アヤ様」
再び、外へ向かおうとしたアヤを、今度はドナが呼び止める。
「?」
無言で振り向くアヤの前に、ドナは腕を組んで立つ。
「アヤ様は、今、誰かのガードをしていらっしゃるの?」
「いえ・・してないけど」
言葉使いは丁寧だが、上からものを言う感は、否めない。
「ふ~ん、そうなんだ」
ドナはニッコリと笑った。
アヤは、ドナが何を言おうとしているのかわからず、怪訝な顔をする。
「アヤ様、私のガードになって下さらない?」
「えっ?」
アヤは、驚いて眼を見開いた。
「こう見えても、召喚士よ。こっちは、ガードのバルテロ」
黙っているアヤに、構わず続ける。
「どうかしら?」
自信に満ち溢れたドナに、アヤは目を逸らす。
「せっかくだけどーー」
「あらあらあら、残念だわ」
高圧的な言い方に、アヤは顔を、僅かに歪める。
「大召喚士さまのガードじゃないと、お嫌なのかしら」
ドナの嫌みに、アヤは踵を返すと、寺院から出て行った。
「いいのか?ドナ。あんな事を言って」
ドナは、フンと、鼻で笑った。
「いいわよ、別に。伝説のガードが一緒なら、箔がつくと思っただけだから」
そう言い捨てると、祈り子の間へ歩いて行った。
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