沈む太陽
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「アーロン、ため息3度め」
抱えた膝に顎をのせ、アヤは上目使いでアーロンをみた。
「・・そうか、気づかなかったな」
出入り口を気にしながら呟いた。
「気になるなら、様子を見てくれば?ここは、私ひとりでも大丈夫だよ」
「そうはいかん。それに・・行っても無駄だな」
「どうして?」
視線をアヤに移しながら、アーロンは続ける。
「あの男は余計な事はよくしゃべるが、肝心な事は何も言わない。
俺が聞いたところで、何もしゃべりはしない」
「そう・・なの?」
「見栄っ張りなのさ、いい意味でも悪い意味でもな」
他人に弱みを見せるのを、極端に嫌う。
はじめて会った時からそうだ。
大見栄をきり、乱暴な言葉使いで上から見下ろし、背中に見え隠れする不安という黒い雲を、笑って見て見ぬふりをする。
それでも隠しきれなくなると、酒でごまかすなどと、わかりやすい事をする。
「要するに、子どもなのさ」
「珍しいね」
アヤは、アーロンの顔をじっとみた。
「何がだ?」
「アーロンが、他の人に興味を持つなんて」
「そんなことはない。おまえの気のせいだろ」
「そんなにジェクトが好きなの?」
「なっ!」
うろたえるアーロンがおかしくて、カワイくて、ついかまってしまう。
笑いをこらえていると、アーロンが真っ赤な顔で近づいてきた。
「アヤ!」
アヤの腕をつかみ、殴る真似をする。
「あはは、ゴメン、ゴメンナサイ!アーロン!」
堪えきれなくなって笑いだした。
「珍しいね、痴話喧嘩かい?」
「ブラスカ様!」
突然聞こえた声に驚いて振り向けば、ブラスカが呆れ顔で立っていた。
「ジェクトは?いないのかい?」
ブラスカは、控えの間を見渡した。
「おう、俺様ならここにいるぜ」
ジェクトがいつの間に戻ってきたのか部屋の中に立っていた。
「よう、バカップル」
ジェクトは苦笑いした。
.
