沈む太陽
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ビサイド寺院で、ブラスカは祈りを捧げていた。
控えの間で、三人はブラスカを待っいる。
アーロンは、祈り子の間につづく階段の横で目を閉じて、静かに佇んでいた。
アヤは座り、待つことに飽きて部屋の中を歩き廻るジェクトを眺めている。
ジェクトの行動に、じっと堪えていたアーロンだったが、さすがに咎めた。
「ジェクト、少しは落ち着いたらどうだ」
「わかってっけど、退屈でよ。な~んで毎度、こんなに時間がかかるかね~。さっさとザナルカンドに行こうぜ」
「そうはいかない。これは、究極召喚に必要なんだ」
「ふ~ん」
「ジェクト、そんなに退屈なら、気晴らしに外に出てくれば?いいよね?アーロン」
アヤの問いに、アーロンは、これ以上鬱陶しくなるよりかはいいかと同意した。
「ありがてえ、じゃあちょっくら行ってくるか」
「寺院から離れるなよ」
「わかってるって!じゃあな、アヤちゃん」
ジェクトは寺院の外に出た。
外に出たからといって、何か娯楽があるわけでもない。
ザナルカンドの喧騒に比べれば、呆れるくらい退屈だった。
それでも、寺院から少しだけ離れて、海を眺めた。
心地よい海風と、潮のかおり。
島の子供たちが、駆け回っている。
あいつ、ちゃんとメシ食って寝てるかな。
空以外、何もみえない水平線をジェクトはずっとみていた。
旅は、悪くない。
観るもの訊くもの、全てが知らないことだらけで、興味をひいた。
ブリッツボールの試合のように大歓声をあびることはないが、自分を邪樫に扱っていたアーロンに、頼りにされていくのも気分がよかった。
だが、こうして時折訪れる沈黙の時。
ブラスカが、祈り子とやらにあっている時。
野宿で独り、寝ずの番をしている時。
不意に腹の奥の方から、ドス黒い塊が湧き上がってくる。
理由は、このスピラだった。
自分のいた世界と、あまりにも違い過ぎる。
確かに、ザナルカンドにも魔物はいた。
しかし、現れるのはごく稀で、こんな日常茶飯事に命が危険に晒されることはなかった。
それに『召喚士』だの『シン』っていったいなんだよ。
ここは俺のいた世界じゃない。
俺はーー
ジェクトは両手で顔を覆った。
.
1/5ページ
