珊瑚の思い出
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スタジアムの中では、ブラスカがジェクトの蘊蓄話しに、耳を傾けていた。
間もなく始まる試合のために、スフィアプールに水が入ると、ブラスカが眩しそうに目を細めた。
「綺麗なものなんだねえ、スフィアプールは」
「そうだろ。夜、ライトアップされたのもいいがな」
プールの上に、虹が小さく架かるのが見えた。
ザナルカンドでの、ブリッツの試合は夜が多かったが、昼間行われる試合も幾つかあった。
そういや、アイツ。
あの虹をみるのが好きだったな・・
もっとも、自分はプールの中なので、話に聞いただけで直接みたわけではないが。
虹をみながら、急に押し黙ってしまったジェクトにブラスカは
「どうしたんだい?ジェクト」
労るような声音だった。
「何でもねえよ。そうだ!ブラスカ」
何を思いついたのか、悪戯っぽい笑顔を、ブラスカに向けた。
ジェクトの瞳がわずかに潤んでいたのを、ブラスカは見て見ぬ振りをした。
「ユウナちゃんよ、うちのガキの嫁にどうだ?俺に似ていい男だぜ」
「・・君に似てるのかい?」
ブラスカは、ビミョーに厭な顔をした。
「なんだよ、不服か?」
予想外の反応に、ジェクトは不満を露わにした。
「顔はともかく、中身が君に似ているというのが、ちょっとね」
腕を組んで真剣に言った。
不毛な言いあいになりそうな雰囲気の二人を、呼ぶ声がした。
声がした方へ振り向けば、アーロンが呆れ顔で立っていた。
「やぁアーロン、おかえり。アヤもご苦労様」
何事もなかったように言うブラスカに、アヤはクスクス笑っていた。
「ただいま、ブラスカ。はい、ジェクト。沢山買ってきたよ」
「おう!あんがとよ」
アヤが差し出す紙袋を受け取ると、さっそく中を漁る。
「ブラスカ様、何を揉めていたのですか?」
アヤの隣に腰を下ろしながら、アーロンは聞いた。
「ジェクトがね、ユウナを息子の嫁に欲しいと言うんだよ」
「え“ぇ“っ!!」
アーロンは石化した。
「な~にが不満なんだよ~」
今度こそ、不毛な言いあいになりそうな気配に、アヤは慌てた。
「ほ、ほら、ジェクト試合が始まるよ」
「お!アーロン、ちゃんと撮ってくれよ!」
スタジアムは歓声に包まれた。
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