いつかの願い
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アヤとアーロンは、みんなから少し離れた木陰で休んでいた。
「なんだ、押し黙って。悩み事か?」
木にもたれ、片膝を立てて座っているアーロンは、顔だけアヤに向けると穏やかに尋ねた。
「へ?あ、ううん、そうじゃなくて」
慌てて、両手を振って否定する。
「今日、何かあったような気がするんだけど。思い出せなくて・・」
首を傾げながら、尚も考える。
「なんだ、忘れたのか?」
「アーロン知ってるの?なに?なんの日?」
身を乗り出して聞き返すアヤに、アーロンはふいと横を向いた。
「自分で思い出せ」
「・・・意地悪」
「やっぱり、おっちゃんが悪いんじゃん」
リュックが仁王立ちしている。
「なんだ、お前ら。雁首揃えて」
訳がわからないと、一同を眺めた。
「どうしたの?リュック」
「今日はアヤが元気がない!きっと、おっちゃんがなんかしたんでしょ!」
「そうに決まってるっス。特別、ヤなことされたんじゃないか?」
ふたりに詰め寄られて、アーロンは一応考える素振りをしたあと
「・・心当たりが有りすぎて、わからん」
その言葉に全員絶句した。
「特別・・」
突然の展開についていけず、黙ってみていたアヤが呟いた。
「何か、思い出したのですか?」
考えこむアヤを、ルールーは心配そうに覗きこんだ。
アヤはルールーの顔を見上げたあと、アーロンに視線を戻し、しばし見つめた。
「あ“っ!!」
アヤが叫ぶと、アーロンはそっポを向いた。
「なに?なに?」
「なんスか?」
「教えて下さいよ」
「そうですよ、気になるじゃないですか」
「アヤさん知りたい!」
「・・キマリも気になる」
「キマリまで・・」
アヤは全員に言い寄られて、どうしようとアーロンを盗み見た。
「・・いい?アーロン」
横を向いたままのアーロンに、上目づかいでお伺いを立てる。
「仕方ないだろ」
「うん、ごめん・・」
何が『ごめん』で
何が『仕方ない』のか、わからない一同はアヤの説明を待った。
「実はね」
「うんうん」
「今日は、アーロンの誕生日なの」
「・・・・・えぇ~~~~~~~!!」
「そうなんですか?」
「アーロン、いくつだっけ?」
「おっちゃん、40になるの?てか、30代なの?」
「アーロンさん、落ち着いてるから」
「そうだよなぁ~、なんか親父みたいに思ってた」
「・・・」
「やかましい!!」
雷が落ちた。
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