類は友を呼ぶ
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【仲よきことは】
ベベルを後にして、どの位になるだろうか。
あれほどジェクトを毛嫌いしていたアーロンが、すっかり彼に懐いていた。
「アーロン!そっちいったぞ!」
大剣で魔物をなぎ倒しながら、ジェクトが怒鳴る。
「貴様!任せておけと大口叩いておきながら、なんだ!その体たらくは!!」
ラルドを相手にしながら、肩ごしに怒鳴り返す。
「しょうがねえだろ!サッサと倒せよ!」
「偉そうに命令するな!!」
飛びかかってきたファングに蹴りをいれた。
そこへ新たな魔物が出現した。
「ファイラ!」
3体現れたフロートアイをアヤが焼き尽くす。
「アヤ!気をつけろ!」
「アヤちゃんすまねえ!」
声をかけるふたりにアヤは笑顔を返す。
ブラスカは、アヤも魔法の腕が上がったなと感心した。
「ブラスカ!ケガは?」
「大丈夫。出番が全然なかったからね」
駆け寄ってきたアヤに心配ないと手をふる。
魔物退治もひと段落し、また歩き始める。
「貴様!もう少しーー」
「いいじゃねえか、全部倒したんだからよ」
「そういうことではない!」
「ハイハイわかりました。ったく、うるせえな~」
「貴様が手間取らなければ、もっとーー」
「だから、わかったってよ!あんまりうるせえと、アヤちゃんに嫌われっぞ」
「な、なにを!」
肩を並べて罵り合うふたりを、ブラスカとアヤは後ろを歩きながら眺めていた。
「仲が良いね」
「ほんと。アーロンも文句言ってるけど、楽しそう」
「ん?何か言ったか?アヤ」
「いいえ、何でもないわ」
ジェクトが、アーロンに気づかれないように笑った。
それにつられて、ブラスカとアヤも笑顔になった。
「なんだ?」
アーロンだけが憮然としていた。
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