類は友を呼ぶ
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「首尾はどうだい?」
「おう!バッチリだぜ!」
ブラスカの問いに、ジェクトは意気揚々と答えた。
「口だけはな」
アーロンの嫌みに、ブラスカは笑った。
「まぁとりあえず、ひと休みするといい」
「はい、タオル」
ユウナが小さな手で、二人にタオルを差し出す。
「お、ありがとな、ユウナちゃん」
ジェクトがしゃがんで、タオルを手にした。
「アーロンさんも」
「あぁ、すまない」
二人にタオルを渡して、ユウナはご機嫌だった。
ブラスカが旅立ってしまう寂しさを、ジェクトの騒々しさがかき消していた。
アヤは二人に水を渡して、ふと夕べのジェクトの言葉を思い出した。
ジェクトの子どもがジェクトにとっての『太陽』なら
今、私たちにとっての『太陽』はジェクトかもしれない。
寂しさと旅の重責から、暗くなりかける空を明るく照らしてくれる。
そんな気がした。
「アーロン、次は私も相手してもらえる?」
「あぁ、かまわん」
「はい、よろしくお願いします」
アヤは頭を下げた。
「ユウナも、見てていい?」
可愛い声で甘えてきた。一緒にいられるのもあとわずか。
少しでもそばにいたいのだろう。
「あぁ、ただし危なくないところで
な」
「は-い」
水を飲みながら三人のやりとりを見ていたジェクトは、気づかれないように指でブラスカの肩を叩いた。
「?」
目が合ったブラスカに、あっちへ行こうと合図する。
「アーロン、ちょっとジェクトを借りるよ」
「はい、なんならずっと借りてくださって結構です」
「なんだと!てめぇ」
「ははは、じゃあ、行こうジェクト」
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