類は友を呼ぶ
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【不器用は不器用を理解する】
堅物で生真面目で融通が利かなくて、随分つまんねぇ男だと思った。
「よお、アー、ロ、ンおわっ!」
懸命にアーロンが繰り出す剣先を避けながら、ジェクトは話し掛けた。
「なん、だ!お喋りとは、余裕だ!な!!」
アーロンの剣がかすって、ジェクトの前髪がハラリと落ちた。
「まったく、その、バカデカいヤツを、よく、振り回せる、な」
ジェクトの攻撃を交わし、隙をついて剣を振り下ろした。
ジェクトは自分の剣を真横にアーロンの攻撃を受け止めた。
そのまま力で押し合えば、お互い一歩も動かなくなる。
「アーロンセンセエのお陰ですよ」
額に汗を浮かべ、引きつった笑みを浮かべる。
「俺も、優秀な生徒で嬉しいよ」
アーロンも笑った。
「で・・なんだ?」
ふるふると腕を震わせて尋ねる。
「あ-んな可愛い彼女、どうやって捕まえたのか、教えてください、よっ!!!」
アーロンの力が緩んだところを思い切り押し返した。
タタラを踏んで後ろに下がったアーロンは剣を構え直す。
ジェクトは剣を地に突き刺すと、汗を拭い呼吸を整えた。
それを見たアーロンも剣を下ろした。
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