11話 罪と罰
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夕食がすむと早々に部屋に戻り、シャワーを浴びて、ベッドに潜り込んだ。
疲れている筈なのになかなか眠れず、何度も寝返りをうった。
何度めかわからない寝返りで眼を開けると、窓から柔らかな月明かりが差し込んでいて、ベッドの中からそれをぼんやり見ていた。
さっき触ったティーダの髪の色だなと思ったら、ジェクトの顔が浮かんだ。
髪の色も眼の色も違うのに、真っ直ぐで、困っている人をほっとけないところとかそっくりだ。
そんなことをつらつら考えていたら、益々眼が冴えて、軽いため息と共に起き上がり、ベッドから降りた。
剣だけ持って、窓を開けた。
裸足のまま外へ出て、窓の下の芝生に沿って歩いていくと、月が正面に見える場所を見つけた。
そこへ腰を下ろして、膝を抱え込む。
自分の膝に顔を埋めると、今日1日のことが、頭の中で渦巻く。
ティーダに言われたことや、前を歩いていた朱い背中。
ルカに着いて、わずか数時間でガラリと変わった環境に、自分自身がついていけず戸惑っている。
その時、背後に人の気配を感じ顔を上げた。
「アヤ、眠れないのか?」
「うんーーなんか、眼がさえて・・・」
「ユウナが、アヤと会えてとても喜んでいた。キマリも嬉しい」
キマリはアヤの背中を見て、労るように言った。
「アヤーー旅がつらいのか?」
「ーーつらくないって言えば、嘘になるかな・・10年前に失った、大切な人たちを思い出すから・・」
「アーロンは、失っていないだろう?」
「・・・」
「待っていたのではないのか?あの家で」
確かに待っていた。
しかし、キマリが思っているような理由ではない。
何も言わないアヤに、キマリは珍しく多弁になった。
「嫌いになったのか?」
「嫌いになれたら・・・楽なのに」
「だ、そうだ」
「え?」
やっと振り向いたアヤに、キマリは体を横にずらした。
闇から現れた彼の人は、いつも纏っている朱も、過去を覆う目元の黒も、身につけていなかった。
10年前と同じ、長い髪と優しい眼差しだけを身に纏って、アヤの前に現れた。
「アーロンーー」
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