11話 罪と罰
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アヤの部屋を後にすると、ティーダはそのまま旅行公司の外へ出た。
自分の視界いっぱいに、海に沈みゆく夕陽が映る。
「すっげぇ・・」
キーリカで見た、血のような夕陽とは全然違っていた。
同じ太陽なのに、静かで優しい夕陽だった。
しばらく夕陽に見とれていると、丘の上の小さな人影に気づいた。
ユウナだとわかると、ティーダはそっと近づいた。
「な~にしてるっスか?」
いきなり声が聞こえ、ユウナは小さく悲鳴をあげた。
慌てて手元の物を隠すと、後ろを振り返る。
悪戯な笑顔が自分を見ていて、つい口元が綻んだ。
海に視線を移せば、太陽はいつの間にか半分海に沈んでいた。
「キレイ・・」
「だよな・・」
ユウナは隣りに腰を下ろしたティーダに、ひとつひとつ、言葉を選んで語りかける。
「こんな風に、穏やかな世界でね・・毎日、笑って暮らせたらいいのにな・・」
「ユウナがシンを倒せば、そうなるんだろ?」
ユウナの心情などわかろうはずも無く、ティーダは至って気楽に言った。
そうだ、彼はスピラのことも、召喚士の役割も何も知らない。
「うん」
「また、新しいシンが生まれちゃうけどね・・」
「そうなったら、また倒せばいいよ」
「そうーー出来たらいいなぁ」
「ユウナなら出来るって。他の召喚士に負けんなよ。でもさ、何でシンは復活するんだ?」
「シンは人間に与えられた罰だから、罪が許されるまで、シンは消えないの」
「どうしたら、罪は許されるんだ?」
「うーん」
「だいたい罪ってなんスか?アァ、機械使って楽したこととか?」
そこまで言うと、ティーダは少しの間考え込んだ。
「でもそれって、そんなに悪いことか?」
ティーダの立て続けの質問に、ユウナは答えに詰まった。
「変なの・・」
「ん?」
「小さな頃から、当たり前だと思っていたのに・・」
ティーダは疑問に思ったことを、口にしただけなのだろう。
けれど、自分は今、尋ねられたことを疑問にすら思わなかった。
「悪いから悪いって思ってたけど、ほんとは・・どう悪いのかわからない。知らないこと・・たくさんあるんだ」
改めて知らないという事実に、ユウナは呆然とした。
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