11話 罪と罰
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【見えない罪と与えられし罰】
「ここって、何?」
カウンターで、手続きをしているルールーに訊ねる。
「スピラの各地にある、宿屋よ」
「へ~、便利だな」
「今は、ね」
ティーダに向き直り、鍵を渡した。
「これから先は数も減るし、野宿も多いわ。その時になって、文句を言わないでね」
「言ったら?」
「置いてくわよ」
ルールーの冷たい一言に、ティーダは肩をすくめる。
人数分の鍵を持ち、各自に渡すと各々部屋へ散った。
人数分の個室が取れないことも多々ある中で、貴重な一夜になった。
「アーロン」
部屋に入ろうとするアーロンを呼び止めた。
「なんだ?」
「あの人なんだろ?あの時、言ってた女の人って」
「おまえには関係ない」
そのまま部屋に入っていった。
ティーダも一旦部屋に入ったが、落ちつかないのかすぐ部屋を出る。
部屋の前で廊下を歩いてくるアヤと出喰わし、黙って通り過ぎようとするアヤを、ティーダは呼び止めた。
「あの!アヤ、さん」
アヤは立ち止まって振り返った。
「ーーアヤでいいわよ。何?」
「話しがあるんだけど・・あ、旅の話しとかじゃなくて」
アヤはティーダの青い瞳を見つめ、自分に宛行れた部屋の鍵を手渡す。
「部屋で待ってて。すぐ戻るから」
そう言うと、食堂の方へ歩いて行った。
渡された鍵で中へ入り待っていると、程なくアヤがカップを二つ持って戻ってきた。
珈琲の香りが部屋に漂う。
ティーダに、手にしているカップのひとつを手渡す。
「あ、ありがとっス」
受け取って礼を言うティーダに、ミルクと砂糖も渡した。
アヤはミルクだけをいれ、カップを持ったまま所在無さげに立っているティーダに椅子を薦めた。
自分はベッドに腰を下ろし、椅子に座ったティーダが口を開くのを待った。
ティーダは受け取った珈琲を何もいれずに飲むと、にが~と眉間にシワを寄せた。
アヤが渡してくれた、ミルクと砂糖をいれる。
アヤはその様子を眺めていたが
「で・・?」と、穏やかに促した。
アヤの催促に、ティーダはカップの中で揺れる珈琲に、視線を落としたまま徐に口を開いた。
「あのさ、気を悪くしたらゴメン…アヤはアーロンの恋人・・なんだろ?
それとも、もう、アーロンのこと嫌いなのか?」
そこまで言うと、アヤの顔色を伺った。
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