10話 旅の再開
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しばらく黙々と歩いていくと、街道沿いにある建物の残骸が目についた。
近寄って眺めていると、老人が話し掛けてきた。
「あの残骸がなんだか、ご存知ですかな?」
「昔の都市?」
老人はティーダの返答に頷いた。
「そう、古の都市の残骸。こいつらを見るたびに、あたしは『シン』の大いなる力を実感するのです。
それに比べると人間なんぞ、虫螻同然ですわ」
老人の言葉にユウナは反論した。
「けれども、『シン』を倒せるのも人間だけだと思います」
ユウナを見て、老人は満足そうに頷いた。
「よいお答えです。安心しましたぞ、召喚士様。
申し遅れました。あたしはメイチェンと云う者です。
スピラの歴史や…そうですな、真実の姿を知ろうと旅をしております。
研究のため、各地を旅しとるんですが、いや痛ましいものですわ。
どこでも人々の笑顔は偽りの笑顔。
シンの名を聞けば、サッと消える。民の笑顔を本物に。召喚士様、頼みますぞ」
「はい」
メイチェンと名乗る好々爺は、アヤに気づくと益々目を細めた。
「これはアヤ様、久しぶりですな」
アヤは頭を下げた。
「相変わらず、10年前の旅の話は、聴かせてはもらえないのですな」
「ごめんなさい・・」
アヤの謝罪に、メイチェンは笑って去っていった。
再び歩き出すと、ティーダが後ろに下がって来てアヤと並んだ。
「アヤ、旅の話しないんスか?」
「聞きたい?」
「そりゃあ、聞いてみたいっスよ」
ルカで言われたアーロンの言葉を、全面的に信じたわけではなかった。
心の隅で、誰かが否定してくれるのを期待していた。
聴かせて貰えるのかと喜ぶティーダに、アヤはにベもなく断った。
「ごめんね、話したくないの」
「どうして?シンを倒した旅なんだろ」
「シンを倒した旅だからーーよ」
ティーダには、わけがわからなかった。
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