10話 旅の再開
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
【烏合の衆】
「これからの予定を聞かせてくれ。次は、どこの寺院だ」
アーロンが、ルールーとこれからのルートの確認をし始めたのを見て、ユウナはティーダを展望台の先に誘った。
眼下にルカの街が広がり、街並みの向こうに、先程まで熱戦を繰り広げていたスタジアムが見えた。
その中での魔物騒動など、まるでなかったかのように街は喧騒を取り戻している。
それを眺めながら、ユウナはちょっと得意そうに言った。
「聞いててね」
大きく息を吸うと、思い切り吹いた。
ピー
小さな音だが、はっきり聞こえた。
「あーー」
ティーダは力なく笑うと、ユウナの頭をポンポンと叩く。
「そんだけ吹ければ、上出来だな」
ユウナはティーダの態度を見て、顔を曇らせる。
「元気、ないね」
「かもな」
「叫ぶ?」
キーリカでいきなり叫んだ事を思い出し、言ってみる。
「う~ん。そういうのとは、ちょっと違うかな」
ユウナが気づかってくれるのは嬉しかった。
でも今は、ほっといて欲しかった。
「あのさ、自分で言うのも変だけど、召喚士とガードっていうのは『スピラの希望の光』なんだよね。
いろんな人が、私たちに注目してる。
だから、落ち込んでるところとか、元気ないところとか見せたく・・ないんだ」
「うん、わかる・・気がする」
そう言いながら、俺は全然わかろうとしなかった。
頭の中は、さっき聴かされた真実とこれから先の不安とーー
それしかなかった。
スピラにとって、何がいい事で何が悪い事かなんて、どうでもよかった。
そんな俺の気持ちも知らずに、ユウナは言った。
「はい、じゃあ、笑顔の練習」
「うえ?」
「ほらあ」
可愛いらしく催促され、笑わないわけにはいかなくなった。
必死に笑おうと口を上げるが、どうにも上手くいかない。
それでも気がつけば、ユウナの笑顔につられて自然と笑っていた。
「なんか変だぞ、この練習」
「次、声出してみよう!」
「えぇ?」
ためらっていると、ユウナがほらほらと催促する。
それならばと深呼吸を数回すると、ティーダは腹の底から声を出した。
.
