9話 際会 2
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【紫闇の中の朱い影】
貴賓席の、ちょうど正面に見える出入り口に、ティーダとワッカが姿を現した。
二人は、反対側で魔物に囲まれている、男女を見つける。
「あれはーー」
二人同時に叫ぶ。
「アーロン!」
「アーロンさん!?」
ティーダが隣を見ると、ワッカは目を輝かせてアーロンを見ていた。
「やっぱり知ってんのか」
「あぁ、最高のガードだ!」
視線を戻すと、アーロンと背中合わせに、見知らぬ女性が立っていた。
黒く長い髪。
腰まで覆う、ライラック色の上着。
細い剣、髪と同じ黒のパンツ。
「誰だ・・あれ・・」
ティーダの疑問には、ワッカが答えてくれた。
「あれは・・もしかしてアヤさん!?」
「あの人も、知ってんのか?」
「間違いない、アヤさんだ!スゲー!伝説のガードが、揃いぶみだぜ!!」
感激したワッカは、走り出した。ティーダも後を追う。
貴賓席の下では、二人を囲んでいる魔物が、ジリジリと間合いを詰めていった。
「アーロン・・」
アヤの、少し低めの声が名を紡ぐ。
「なんだ、アヤ」
10年振りに、名を呼ばれて高鳴る胸に、まるで女のようだと自嘲する。
こんな時なのに、抱きしめたい衝動に駆られた。
そんなアーロンの気持ちを知ってか知らずかアヤは一言、言い放つと目の前の魔物に切りかかった。
「その髭・・似合わない」
一撃で魔物を消し去ると、そのまま振り返り、アーロンの前に立ちはだかっている魔物にファイラを放つ。
それを見越していたように、アーロンは刀を振り上げていた。
焔に灼かれ、悶えているところを切り裂かれ、あっけなく幻光虫に変わる。
それを見届けると、刀を手にしたまま、ゆっくり振り返った。
こちらを見ているアヤと、視線が絡み合う。
大きな紫の瞳に、自分の朱が映っているのがわかっると、何も言えなくなった。
「アーロン!」
「アーロンさん!」
ティーダとワッカが駆け寄って来る。
ワッカが、興奮して話しかけた。
「アーロンさん、アヤさん、お久しぶりです!あ、覚えてないですよね。ビサイド島の…」
「覚えている」
「か、感激です!」
アーロンの言葉に、ワッカは感極まって直立不動になった。
アヤは、さっきスフィアプールの中にいたティーダを見つめていた。
そんなアヤに、アーロンはティーダの素姓を明かした。
「アヤ、コイツの名はティーダ。ジェクトの息子だ」
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