1話 無頼
夢小説設定
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「アーロン、話はぐらかしてないっスか」
ティーダの指摘に、仕方ないと苦笑いを浮かべ
「わかったよ・・おまえ、女はいるのか?」
「へ?あ-いるっていうか~まぁえ~と、そのGFなら・・て、アーロン恋人いるの!?」
わずかに、ムッとしたアーロンにかまわず
「ふ~ん」
「なんだ?」
「泣かしたんスね、その人のこと」
意地の悪い笑みを浮かべ、アーロンの顔を覗き込んだ。
「白状するっス!」
嬉しそうに詰め寄るティーダに、やっぱりやめておけばよかったと、盛大なため息をついた。
話す気が失せたのか、呆れ顔で
「子どもはもう寝ろ」
と命令した。
「は~い、子どもはもう寝るっス」
これ以上は無理と諦めて、食器を持って立ち上がった。
「あんまり飲みすぎちゃダメっスよ。おやすみ~」
背中ごしにその声を聞くと、わずかに後ろに視線を送った。
そして開かれた瞳に、覚悟の色をのせて
また 月を見上げた
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