8話 際会 1
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「お前ら、とにかくとめろ!ティーダはとにかくシュートだ!ボールをとったら打て!」
ハーフタイムに、ワッカは激をとばす。
『後半戦がはじまりました。ゴワーズは追加点を入れて、一気に引き離したいところです』
男は、スフィアプールに泳ぐ、金髪の少年をみた。
あの日も、こんな風に奮闘していたのだろうか。
そしてアイツも、さぞかし観客を湧かせていたのだろう。
『おぉ~と!大会直前に、オーラカに選手登録したティーダ選手!同点ゴールだ!これで1-1だ!』
「アヤ殿の、言うとおりになりましたね」
シーモアの声が届いていないのか、アヤはスフィアプールに泳ぐ、ティーダに眼を奪われた。
透明な水に、輝いて揺れる金髪
ーー太陽みたい 綺麗だーー
『さあ、同点に追いついたオーラカですが、選手は疲労困憊。
戦意喪失気味です。このまま消えていくのか~?
おや~、場内から声が聞こえてきます。
おぉっと、これはワッカコールだぁ~!!』
《ワッカ!!》
《ワッカ!!》
《ワッカ!!》
貴賓席の三人は眼をみはり、観客席を見渡した。アヤは、そこに朱を見つけた。
朱の男はワッカコールを聞き、貴賓席からスフィアプールに視線を移した。
ティーダは水の中でワッカの名を聞くと、何やら決意し、プールを後にした。
『あぁっと、あの選手はどうしたのでしょう?!スフィアプールから出て行きます!』
ゲートの前で、ワッカと無言でタッチした。
言葉は要らなかった。
ルールーが、多分会ってから一番優しい声で聴いてきた。
「よかったの?」
ティーダは無言で頷いた。
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