7話 ルカ
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ユウナが居ない事に気付いたふたりは、慌てて店の外へ飛び出した。
ルールーがふたりを見つけて、血相をかえて近寄ってくる。
「あんたたち、何してたのよ!ユウナがさらわれたわ!」
「!!」
息をきらせながら、ルールーは説明した。
「対戦相手の、アルベド・サイクスの仕業よ。無事に帰して欲しければ、一回戦で負けろって」
「きったねえ!!」
ティーダは、自分の手のひらを殴った。
「犯人がただの選手なら、手荒なマネはしないと思うけど…万が一ってこともあるわ。助けに行くわよ!」
「俺も行く!」
いきり立つティーダに、キマリは黙ってスタジアムを指差した。
試合はいいのかと、言いたいのだろう。
「大丈夫だって!23連敗中のチームに、ワザと負けろなんてさあ。
そんなチームなんて、対したことないって」
何気にひどいことを言っている。
「ワッカも、試合はなんとかするから、ユウナを頼むって」
「ユウナが連れていかれた場所に、心当たりとかあるのか?」
「4番ポートに、アルベド族の船が入港してる。たぶんそこね」
「よし!乗りこむぞ!」
ルカスタジアムに対し、円形に造られているゲートを、三人は急いだ。
試合が始まっているせいか、人影はまばらだった。
ゲートの天井の、ところどころに設置されているモニターに、試合が映し出されていた。
ワッカがタックルを食らって、キャッチしたボールを落とした。
アナウンサーの声が、ゲートに響き渡った。
『あぁ-と、これはまたひどい!しかし、レフリーはファウルを取りません!』
「おしっ!ガンバってんな」
「あまり長続きしないわ。ワッカはいつもそう」
モニターを見ながらつぶやいた。
「ルールー、ワッカにキツくないっスか~?」
ルールーはそれに答えず走り出した。
「行くわよ」
ふたりも後に続いた。
next あとがき.
